rq 直接対決 ページ22
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｢…おにーちゃん出てきて？｣
翔｢Aのばかぁ！｣
｢ダメだこりゃ｣
翔｢Aがあいつと別れたら出る｣
｢何言ってんの｣
〜数時間前〜
｢お兄ちゃん、こちら光成くんです｣
檜｢お久しぶりです、お邪魔してます｣
｢Aの彼氏です｣
翔｢やだ｣
｢……Aの彼氏です｣
翔｢俺にはなんにも聞こえない、彼氏なんて単語全然全く聞こえてない！｣
｢聞こえてんじゃん｣
あーあーあー！なんて言いながら耳を塞いでソファーの上で三角座り。
｢光成ごめんね、お兄ちゃん子供なの｣
檜｢や、大丈夫｣
｢お兄ちゃん！｣
翔｢…何｣
｢光成めちゃくちゃ良い人なんだよ｣
翔｢だから？｣
｢Aの事大切にしてくれるし、カッコイイし、優しいし、わがまま言っても笑って許してくれるし、｣
翔｢…好きなとことか俺別に聞いてない｣
｢A光成の事大好きなの！｣
檜｢お兄さん、｣
翔｢お前の兄ちゃんじゃないもん！ばか！｣
｢あっちょっと！｣
っていう感じでまた引きこもってます。
｢もー！｣
檜｢なんで秘密にするのやめたの？｣
｢だって結構バレてきたし秘密疲れる｣
檜｢そっか(笑)｣
湧くん達も帰ってきて説得を諦め始めたAちゃん。
湧｢おーい翔馬？｣
｢出てこないの｣
湧｢別にAに彼氏くらいよくね？彼氏は変わるかもだけど翔馬は一生Aの兄ちゃんなんだからさー｣
｢変わるって失礼な！光成の前でそんなこと言わないでよ！｣
翔｢……湧、｣
湧｢お、出てきた｣
ドアから顔だけ出てきました。相当泣いたのか目と鼻が真っ赤です。
翔｢お前Aに手出してないよね？｣
檜｢な、…いです｣
翔｢目が泳いでる！ばか！あほ！｣
｢お兄ちゃん！｣
翔｢いいよ、湧がそこまで言うなら認めてあげる｣
｢え、ほんと？｣
翔｢約束守ってくれるならね？｣
約束、とは。
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作者名：ぱんぱんぱんだ
| 作者ホームページ：http://twitter.com/pandatonasubi
作成日時：2020年10月21日 10時
