―失声症― ―にのあい―part９ (ページ26)

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和也side

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和「……翔くん？」

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１人でいるのもアレなので、翔くんの元へ

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僕が部屋に入ると

ベットで寝てる翔くんはゆっくり目を開けた

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翔「……和、くん……」

和「ベットで寝たりして、具合悪いの？」

翔「……別に…」

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あの日以来

どうも翔くんが素っ気ない気がする

とうとう翔くんにも嫌われちゃったかな？

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和「そばに、いてもいいかな……？

１人でいたくなくて……」

翔「……僕

相葉と一緒にいたはずなのに……」

和「あの子なら……また、外出したよ……」

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翔くんは「そう」と呟き、不機嫌そうな顔になった

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翔「……和くん

部屋から出て行って」

和「っ……」

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冷たくされるというのは、傷つくなぁ

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翔「僕……和くんの事、大好きだよ？

……和くんは恩人だし」

和「…うん。僕も翔くんの事……大好き」

翔「けど…ガッカリしてる

正直、和くんの事…ちょっと見損なってるの」

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気づかないうちに、何かしてしまったのだろうか？

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翔「何で和くんは

１つ屋根の下で暮らして、ある程度の信頼もあるはずの

相葉を信じないで

ただの隣人で、信頼関係も何もない野村を信じるの？」

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重く響いたその言葉に

僕は体が硬直した

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翔「野村を信用するとか……意味不明

理解できない」

と言って翔くんは頭から布団を被ってしまった

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静かに部屋を出て

バタン、とドアを閉めた

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翔くんの言葉や、潤くんの言葉が

頭の中をグルグル回った

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今日はやけにいろいろ突き刺さる事を言われる日だな、と

ため息をついた

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