―失声症― ―にのあい―part９ (ページ24)

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■―２６４―　ページ24

潤side

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慎夜「……返せ？」

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野村の表情は

一瞬にして

笑顔から、不機嫌そうな顔に変わった

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慎夜「人に頼み事をする時は

言い方ってもんがあるんじゃないの？」

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またイラッときた

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野村を殴りそうになるのを必死で堪えながら

平静を保った

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慎夜「あ、そうだ

キミが土下座してくれたら、返してあげてもいいよ」

潤「はぁ！？」

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俺が……こいつに土下座！？

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潤「何で俺がそんな事っ……

絶対にしねーよ！できるわけねぇだろ……」

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そんな屈辱的な事

絶対にやりたくない

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ましてや、こんな腐った野郎に土下座とか

死んでも嫌だ

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慎夜「あっそう。素直じゃないね

…松本くんって、かわいくない」

と、言って野村はバタンと乱暴に玄関のドアを閉めた

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潤「っ……ムカつく！

あんたなんか地獄に落ちろっ…！！」

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って……今更言っても、負け犬の遠吠えにすぎないか

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イライラした気持ちのまま

家に帰宅

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潤「ただいま……」

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リビングに行ったら

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和「…お帰り……」

やや暗い顔をした和が、本を読んでた

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和「翔くんは部屋で寝てる

……相葉は留守」

潤「ふーん」

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和の奴……。野村の事、優しい奴って思ってんだよな？

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潤「和って……意外と馬鹿だな」

と、本音が漏れた

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和「っ……もう

最近の潤くん…また口悪くなったんじゃない？」

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ピリピリとした空気が漂う

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潤「はぁ？口が悪いのは元からだし

ってか……お前が馬鹿なのは事実じゃん」

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