―失声症― ―にのあい―part９ (ページ21)

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翔「相葉……いなくならないで…

このまま……そばに、いて……」

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俺はそっと櫻井くんの背中をさすった

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外では雷が鳴り続けてる

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俺は櫻井くんを守るように

寄り添い続けた

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翔「……不思議」

雅「……？」

翔「相葉とこうしてると…やっぱ、安心する…」

雅「……」

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目が合うと

櫻井くんは小さく、笑った

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それからしばらくして

雷は落ち着いてきて

櫻井くんは俺の腕の中でスヤスヤと眠りだした

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櫻井くんって俺の事嫌いなんだよね？

なのに

よくこうして一緒にいられるね……。本当に、不思議

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眠りだした櫻井くんを

俺はベットに運んで、寝かせた

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華奢な櫻井くんをベットに寝かせるのに少し苦労した

体力が前より落ちた、と嫌でも実感した

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夕方まで

俺はずっと櫻井くんのそばにいた

どうしても１人にはしておけなくて

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和「ただいま……」

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玄関から二宮くんの声がして

それと同時に俺はネックレスを探しに外に出た

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野村くん……ネックレス、どこまで投げたの？

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正直

投げる瞬間、あんまよく見てないから

どの辺に投げたのか全然わからない

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