74*過去捏造注意 ページ44
「ボス、おはようございます」
「ああ、おはよう」
ほっぺに二回、軽いキスを落とす。ボスはギュッと私を抱きしめて席に座った
「足はもう平気か？」
「もう忘れてたくらい全然平気。どこか行きますか？」
「いいや、今日はお前と二人だけで一日を過ごしていたい」
「ふふ、私もです。食べ終わったらテレビでも見ながらーー」
「A」
私は箸を止めた。ボスの方を見ると、今までに見たこともないような。真剣で、でも少し不安そうな表情を覗かせていた。
「……食事が終わったら、話したいことがあるんだ。聞いてくれるか…？」
「わ、かりました…」
なんだろう、何か気に触るようなことをしてしまったかな？すごく怖い。その後は無言で二人とも食事を終えて、歯を磨いたり片付けをしたり、一通りのことを済ませるとボスは私とソファへ腰掛けた
「…どうしたんですか？ボス」
「……オレの過去にまつわる話だ」
私はハッとした。ボスの過去、作中誰もが求めていたもの。そんな話を、過去というものをひたすらに消したがっていたあのボスが、自分から？
「…ボス、話してくれるんですか……？」
「………お前なら、話しても良いと思えるんだ。オレを拒絶せずに、聞いてくれるか？」
初めて見る表情。ボスは少し不安そうに目を伏せて、私の返答を待っていた。迷うことなんてない。この人の全てを受け入れたい。私はボスをそっと抱きしめてキスをした
「……ディアボロさん、私、もっとあなたが知りたいです…あなたが何か教えてくれるなら、私は全部受け入れたい」
「……」
ボスは私の肩に顔を埋めて、ポツリポツリと語り始めた
……
気がつくと、オレはいつも真っ暗な闇の中で、身動きを取ることもできず、取ろうとも思えず、ひたすら何もない無の中を彷徨っていた。生きているのか、死んでいるのか、それすらも判明しなかった。
ただ、オレを腹へ宿したその母親が、オレに死んで欲しいと思っている事は、オレの未熟な身体を奪い、殺し。オレを空っぽな魂だけとさせたあの状況から嫌でも理解させられた
不思議な感覚だった。胎児として母親の腹の中へ宿ったオレは、あの女から『忌々しい
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レイ - ディアボロ大好きなんで読んでてすごく幸せになりました...ありがとうございます、応援してますッ(*`ω´*)ゞ (2019年7月29日 3時) (
レス) id: 8c2c39cf4c (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 今日の朝からぶっ通しで読んでました！ほんとに最高です、読んでいるこっちまで幸せな気持ちになれました！ありがとうございます！！ (2019年7月28日 12時) (レス) id: 5ad2d14ece (このIDを非表示/違反報告)
うまうま@馬犬さんに憧れて - もう……ほんとすきぃ……。とうとい、d(^q^).｡o(マジ尊い)いつも更新楽しみにしてます。前まではなんか緊張してコメントできなかったんですけど、頑張りました！続き待ってます。 (2019年7月25日 16時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
さとりぐ(プロフ) - あまああああああああああああああああああ死ぬ (2019年7月22日 11時) (レス) id: 87b309d9ee (このIDを非表示/違反報告)
パンバーガー - 二人がめっちゃ可愛いです！無理をしない程度の更新をしてくださいね！ (2019年7月21日 7時) (レス) id: e168a05c5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しそし | 作成日時：2019年7月18日 19時
