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「少し疲れちゃったな、次はーーッ！」
「Aッ！」
カツン、と音を立てて階段から足を踏み外す。ああ、このヒールほんとに歩きづらい
時間が飛ばされた。認識できたのは私だけのようで、少し大きな声を出したボスに何事かと視線を向ける別のカップルが、特に違和感を抱く様子もなく普通にしている事からそう理解できた。私は少しズレた景色の中、飛ばされた時の中で目の前へと移動し、階段の下へ傾いた私の身体をナイスなキャッチで支えてくれた張本人へ謝罪した
「ぼ…アディ、ごめん、ありがとう…やっぱりちょっと動きやすい靴の方が良かったかな、はは…」
いってェ〜〜〜！これはかなり痛い！足首を挫きましたァ！クキッていってた気がする！涙堪えるのに必死だよもう、ダッサ。
「立てるか？」
「ん、うん……多分…」
めちゃくちゃ痛む足を叱咤し、私は壁伝いに立ち上がる。いった、痛い、ちょっと！
「…次は」
「帰るぞ」
「っ……やだ」
「ダメだ、帰るぞ」
私はぐっと唇を噛み締めた。最悪だ、こんな形で台無しになるなんて。自分を呪いたい。恥ずかしい。
「……ごめんなさい」
ポツリと呟く、ボスはスマホで何やら操作をしている。いろんな感情がごた混ぜになって、涙になって溢れてく。泣くな、すごくダサい。もうどうしよう、消えたい
ふわ、と優しく何かに抱きしめられる感覚がして、思わず顔を上げる。ボスは変わらず画面を操作していたが、私はすぐにそれの正体に気がついた
「ふふ」
ちょっと涙声になりながら、思わず笑った。頭を撫でられて、頬に手が添えられる。私はそれに触れられないけど
「…一台頼む、ああ、場所はーー」
「！」
タクシー？なんて気配りのできる人なのだろうか。もうなんか迷惑ばっかりかけてて辛い
「タクシーを呼んだ、外へ出るぞ。少しの辛抱だ」
私はボスに支えられて、腕を組んだまま歩き出す。よたよたと歩いて暗い道を進むと、出口の方へ向かった。途中、ボスが自販機で冷たい缶ジュースを買って渡してくれたため、タクシーを待つ少しの間ベンチに座って足に当てていた
「……ごめんなさい」
「…A、謝るな。オレのために選んだ靴でそうなってしまうとは…お前が転ぶ直前に反応出来ていれば、オレはお前に怪我を負わせることもなかった…」
「そんな…私の不注意です、本当にごめんなさい…また一緒に来てくれますか？」
「ああ、何度でも来よう。次はもっと歩きやすい靴でな」
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レイ - ディアボロ大好きなんで読んでてすごく幸せになりました...ありがとうございます、応援してますッ(*`ω´*)ゞ (2019年7月29日 3時) (
レス) id: 8c2c39cf4c (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 今日の朝からぶっ通しで読んでました！ほんとに最高です、読んでいるこっちまで幸せな気持ちになれました！ありがとうございます！！ (2019年7月28日 12時) (レス) id: 5ad2d14ece (このIDを非表示/違反報告)
うまうま@馬犬さんに憧れて - もう……ほんとすきぃ……。とうとい、d(^q^).｡o(マジ尊い)いつも更新楽しみにしてます。前まではなんか緊張してコメントできなかったんですけど、頑張りました！続き待ってます。 (2019年7月25日 16時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
さとりぐ(プロフ) - あまああああああああああああああああああ死ぬ (2019年7月22日 11時) (レス) id: 87b309d9ee (このIDを非表示/違反報告)
パンバーガー - 二人がめっちゃ可愛いです！無理をしない程度の更新をしてくださいね！ (2019年7月21日 7時) (レス) id: e168a05c5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しそし | 作成日時：2019年7月18日 19時
