ま002：コンビニ帰り ページ2
手持ちのビニール袋をブンブンと振りながら歩けば携帯がブブブと着信を知らせた。
手にとって見ればよく知っている人の名前。
A「もしもーし？」
電話の向こう側でフフフと笑い声が聞こえる。
A「もーしもーし(笑)」
Aは笑いながら駆け出す。
すると前から来た背の高い男もコチラへと駆け寄る。
チャ「何でニヤニヤしてるんですか？(笑)」
A「チャンミンの事考えてました(笑)」
チャ「えー勝手にヤメテクダサイ(笑)」
A「いいじゃないですか別に！」
チャ「ダメー出演料必要」
A「ガメついな！(笑)」
チャ「それも生きる為(笑)」
A「そーですか(笑)」
チャ「あい(笑)」
腕を組み目の前でクククと小さく笑うチャンミン。
世界中で愛されているあの東方神起の「チャンミン」が今ここに居る。
チャ「帰りましょ？時間が勿体無いから」
A「は、はいっ」
.
そう。
去年焼肉屋で出会った私達。
押し付けたファンレターにはメールアドレスと携帯の電話番号が書かれていて＜電話くれなきゃ死んじゃう＞そんなバカな言葉を添えていた。
まぁ…当然期待していなかったので電話もメールも来ないまま１年が過ぎた。
そうしたら７日前。
深夜見ず知らずの番号から携帯にかかって来て８コール目でシブシブ出た時の事。
A「…」
チャ『…もしもし？Aさんですか？』
A「は、はい…どちら様でしょう？」
チャ『チャンミンです』
A「はい？」
チャ『東方神起のチャンミンです』
A「はい？」
チャ『だから東方神起のチャンミンです』
A「え、は？はい？」
チャ『生きてますか？』
A「え？え？」
チャ『去年焼肉屋さんで貰ったファンレターに電話しなきゃ死ぬって…ここに書いてます』
A「え！あ！ええええー！？」
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作者名：高藤 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/takatoh/
