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悔しくて、顔を俯かせていると、鬼舞辻は静かに近づいて来た。


鬼舞辻「ならば鬼になれ。貴様の欲する強さが手に入るぞ?」


そう言って、私の頬を掴んで強制的に上を向かされ、その赤い瞳を見つめる。


『だけど、私は一つも"刀"は取られたとは言っていないぞ?』

ザシュッ!

鬼舞辻「っ?!」


あと少しで、首を斬り取れると言うところでかわされた。


鬼舞辻「やるな。だが、貴様が鬼になると言う事に変わりはない」

『何を言って…っ?!』


失念していた。

鬼舞辻だけだと思っていた。


『グッ!上弦の鬼!』


瞳に、上弦の一と三を持つ2人の鬼によって私は動きを封じられた。


鬼舞辻「貴様なら、良い、強い鬼になるだろう」

『や、やめろ!やめろ!うあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ!!』


額の中心に鬼舞辻の爪を突き刺され、其処から大量の血を注ぎ込まれた。


鬼舞辻「その前に、この血の量に耐えれたらの話だかな」


そう言って、鬼舞辻は2人の鬼と共に姿を消した。


『ガハッ!ゲホッ!あ"あ"あ"あ"あ"!!』


私の全身を引き裂く様な激痛に、徐々に意識が霞んでいく。


『(し、しょ、)』

バタッ


自分の身体が倒れる音を最後に、私は意識を手放した。

意識を失ってから、どのくらいの時間が流れたのか、
次に目を覚ましたのはあの狐達の神社だった。


コン

『君達は…』


私を囲う様にいる狐達を眺めて、鬼舞辻にされた事を思い出す。


ファサァ

『ん?』


獣の毛を撫でる様な音に、すっと後ろを振り向くと、其処には大きな黒色の毛並みの尾が九本。


『え?!もしかして?!』


私は直ぐにバッと立ち上がって自分の姿を確認すると、頭に狐の様な耳に、お尻の部分から出ている立派な尾、少し伸びた八重歯を確認した。


『鬼…と言うより、狐になっちゃった?いや、でも、日の当たるところは本能的に危険な気がするから、やっぱり鬼なのか…』


それが、私が鬼になってしまった経緯。

でも、ここまでなら、私はまだ鬼殺隊の味方をしていたでしょうね。


チュンチュン


『…』


前世での影響か私は太陽があまり好きではない。


「起きてるか?朝食もって来た」

『ん、ありがとう。"獪岳"』


メタイ話、漫画を見ている人なら分かるけど、獪岳は今世に置いて、私の血の繋がった弟として生まれ変わった。


獪岳「部活あるから先行くな。ちゃんと食えよ【焔】」


前世も今世も私の名前は【稲荷 焔】だ。


『早く行かななぁ』


私は今、地味に稲荷崎高校でJKしてます。

鬼さん→←鬼



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獅子唐(プロフ) - 夢主の名前は固定ですね。 (2020年5月8日 11時) (レス) id: eb370bf788 (このIDを非表示/違反報告)
亜弥(プロフ) - これからの展開がとても楽しみでお気に入り、評価させて戴きました!続き楽しみに待っています!質問なのですが、夢主の名前は固定なのでしょうか? (2020年5月8日 2時) (レス) id: 05697c536f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:獅子唐 | 作成日時:2020年5月7日 12時

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