鬼と狐の約束【稲荷崎】

狐　北信介誕生日 ページ17

侑・治 side

今日は待ちに待った北さんの誕生日や。

これには勿論、焔さんにも参加してもらうてる。


焔「ねぇ、本当にこれでいいの？」

『大丈夫です！』

『めっちゃかわええですよ！』


サプライズとして、焔さんには和風のメイド服着てもろて、誕生日ケーキを持って来てもらおう思うてる。


『ほんまかわええなぁ』

『せやなぁ』


何時もの焔さんは、髪ん毛下ろしっぱなしやけど、俺らが頭下げてお願いしたら高い位置でお団子に結んでくれてん。

ちょっとのぞいとる頸めっちゃエ○い。


『ほな、俺らが合図したらケーキ持ってきてくださいね？』

焔「分かった。任せて」


後は焔さんに任せて、俺らは他ん奴らと一緒に、北さんがくるのを待ち構えた。

数分後。

足止めしとったアランくんと、赤木さんの声が聞こえてきて、俺らはクラッカーを持って構えた。


ガチャ


北「邪魔するで」


パーンッ パパーンッ


「「「「『『北さん/信介！誕生日おめでとう/ございます！！』』」」」」」


俺らのサプライズに、北さんえらいビックリして固まらす。


北「お、おう。ありがとう////」


めっちゃレアな北さんの赤面や！


『『まだサプライズありますで！ケーキ入場！』』

焔「18歳の誕生日おめでとう。部外者だけど、一緒に祝わせて」


俺らの声に、焔さんが若干頬を染めて和かに入ってきた。


北「稲荷…、お前その服」

焔「あまりじっと見ないで欲しい。恥ずかしいから////」

ポポッと顔を赤らめる焔さんに、その場におる全員が胸を突かれる。


獪岳「ハッ！ささ、北さん！俺達からもプレゼントがあるんです！受け取って下さい！」


我に返った獪岳の声かけで、危うく全員キュン死にするところやったわ。

あっぶなぁ。

それから、皆順々に北さんに誕生日プレゼントを渡して行って、焔さんも、手作りした言うとったブレスレットを渡しとった。


焔「〈無病息災〉これからも元気にバレーや色んなことに取り組めます様に、て想いを込めて作ったの」


実家が神社の焔さんからの"お守り"ご利益ありそうやわ。


北「婆ちゃんが皆で遊びにおいでって言うとる。行くか？」

『『！行きまーす！』』


北さん家の婆ちゃんの飯って、えらい懐かしい味して美味しいんやなぁ。


北「稲荷も来るやろ？」

焔「よければね。あと、その前に、これ着替えていい？////」


これまた頬を赤らめた焔さんに、俺らはまた胸を突かれた。

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