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獪岳side

やっと長ぇ退屈な授業が終わって、今は部活に参加している。

昼に、小っ恥ずかしい話しを焔に強要された俺は、先輩達も居る中それを語ることになって、侑達にニヤニヤ弄られた。

勿論、昼飯を食べ終わった後四人まとめてケツを蹴っ飛ばしした。

そんでもって、今日は焔が見にくるというから、ちょっと気合が入る。


銀島「なんや、今日獪岳えらい気合い入っとんな」

『当たり前だ。姉貴が見にくるんだからな』

角名「本当に焔さんが好きなんだね。獪岳」


ニヤニヤしながら言ってくる倫太郎に腹が立つが、実際そうなので何も言えねぇ。


ガラッ

「失礼します」


二階席に近い方の扉から礼儀正しく入ってくる焔に、ちょっと笑う。


侑「あ!焔さんや!焔さ〜ん!」

治「ホンマや!焔さ〜ん!」


昼の自己紹介の後から秒で焔に懐いた双子が声を掛けると、こっちに気付いて手を振ってくれた。


焔「頑張って」


短いその言葉だったが、俺たちのモチベーションを上げるには十分だ。


侑「おん!頑張るで!」

治「ありがと〜!」


キャッキャとはしゃぐ双子だが、アイツらは気付いていないんだろう。

焔を睨みつける女子達のことに。


角名「獪岳。焔さん、大丈夫かな?」

『姉貴なら大丈夫だろ。あの人はああ見えて行動派だからな。前にコンビニ強盗があった時偶々居合わせたんだが、姉貴が思いっきりぶん殴って気絶させてた』

銀島「焔さん、大人しめなのに意外だ」


それは俺も思う。

初めて会った時からずっと思ってる。

その細い腕の何処にそんな男をぶん殴って吹き飛ばすような力があるのか知りたい。


『取り敢えず、姉貴に手ェ出した奴には容赦しねぇ』

角名「それは俺も賛成」

銀島「俺も」


よし、ここに焔のSECOM二人は見つけた。

侑も治も焔のことになれば動いてくれるだろう。

…下調べでもしとくか。


角名「一応、あそこの女子全員の下調べしとく?」

『おう。もし姉貴に手ェ出せば、徹底的に潰す』

銀島「お前ら、今めっちゃ怖い顔しとんで」


双子と遠距離で会話をしている焔を眺めながら、手を組む俺たちに、結は顔を痙攣らせていた。


侑「せや!焔さん!今度一緒にお出掛けせぇへん?新しく出来たオシャレなカフェ行こうや!」

焔「侑くん。そう言うのは彼女とかを作ってからにしなさい。軽い男だと思われてしまうよ?」

治「焔さん。ツムはポンコツやから、そんな心配せんでもええで」


双子と話している焔は、とっても楽しそうで、内心安心している。

狐→←狐



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獅子唐(プロフ) - 夢主の名前は固定ですね。 (2020年5月8日 11時) (レス) id: eb370bf788 (このIDを非表示/違反報告)
亜弥(プロフ) - これからの展開がとても楽しみでお気に入り、評価させて戴きました!続き楽しみに待っています!質問なのですが、夢主の名前は固定なのでしょうか? (2020年5月8日 2時) (レス) id: 05697c536f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:獅子唐 | 作成日時:2020年5月7日 12時

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