狐 ページ12
尾白side
朝練が終わった後、俺達は路成に捕まって獪岳のお姉さんに会うため、信介達のクラスに向かった。
赤木「獪岳のお姉さんって、どないな人なんやろうな〜。かわええんかな?」
『知らんわ!俺も今日角名に聞いて初めて知ったんやし!』
北「俺も初めて聞いたわ」
大耳「俺は朝会うたけど、えらい大人しい人やったで」
そんな話をしながら歩いとるうちに、7組に着いた。
ガラガラ
大耳「稲荷、おるか?」
面識のある練に呼び出して貰うため教室の外で待って中を伺っとると、廊下側の席に、獪岳が言うた通り、音楽聴きながら読書しとる黒髪の長髪の生徒がおった。
大耳「稲荷」
トントン
「?どうしたの?大耳くん」
練に気づいたそん生徒は、確かに男にしては少し高い、凛とした声音しとって、でも、言われな分からんような中性的な声をしとった。
大耳「会うて欲しい奴らがおんねん。ちょっとええか?」
「いいよ」
スッと立ち上がって、廊下に来たそん生徒は、信介と同じくらいの身長や。
北「ここで話すんのも邪魔になるし、屋上行こか」
「分かった」
急に呼び出されとるっちゅうのに、えらい落ち着いとる。
なんや、その落ち着いとる雰囲気が、夢ん中の影と重なって見えてしまう。
大耳「急に呼び出してすまんな。こいつらは、俺と同じバレー部のメンバーやねん」
「あ、そうなんだ。急なことだったから、カツアゲでもされるのかと思った」
赤木「カツアゲってwwww」
『理由も話さんとすまんな』
話さんと連れてきてしもうたせいで、変な誤解して、あからさまに胸撫で下ろしよった。
北「まずは自己紹介からやな、俺は北信介や。バレー部で主将を務めとる。宜しゅう」
赤木「俺は赤木路成や!獪岳のお姉さんでお当たるやろ?宜しゅう!」
『俺は尾白アランや。ホンマ急に呼び出してすまん!』
大耳「俺は一応朝しとるけと、大耳練や。宜しゅう」
「私は稲荷焔。獪岳がいつもお世話になってます。これからもよろしくお願いします」
練に聞いとった通り、獪岳とお姉さん、稲荷は、獪岳とは違ってえらい大人しい人や。
赤木「獪岳とは全然にとらんのな?」
稲荷「よく言われます。げど、獪岳とは正真正銘血の繋がった姉弟です」
北「すまんな。獪岳の気の強い性格とは違うて、えらい物静かなひとやったから」
大耳「俺もや。名前聞くまで全く分からんかった」
『確かに、言われ分からんなぁ』
俺らん会話を、稲荷はなんや嬉しそうな雰囲気で聞いとった。
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獅子唐(プロフ) - 夢主の名前は固定ですね。 (2020年5月8日 11時) (レス) id: eb370bf788 (このIDを非表示/違反報告)
亜弥(プロフ) - これからの展開がとても楽しみでお気に入り、評価させて戴きました!続き楽しみに待っています!質問なのですが、夢主の名前は固定なのでしょうか? (2020年5月8日 2時) (レス) id: 05697c536f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:獅子唐 | 作成日時:2020年5月7日 12時