狐 ページ11
赤木side
俺が体育館に行くと、そん時から既に獪岳のお姉さん話はあって、俺も侑達に聞いて驚いとった。
ちょっとして練が体育館に入ってきた。
練「なんや、どないしてん?」
『獪岳、お姉さんがおんのやって…」
そういうと、練はピシリと固まって…
練「……はぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ??!!』
体育館にある誰もが驚く程の大声を上げよった。
練「獪岳!お姉さんがおるってホンマか?!」
すんごい勢いで練が獪岳に近づいて激しく肩を揺すっとる。
獪岳「本当です!一個上の!大耳さんと同じクラスの!」
必死に言う獪岳に、段々俺や侑達も笑けてきて、ちょっと肩が震える。
練「俺、さっき稲荷 焔ちゅう黒髪の奴と一緒に学校来たんやけど…」
獪岳「あ、それが姉貴です。学校にはいつも男子の制服で来てるんで、よく性別間違われます」
尾白「はぁ?!男子の制服着てきたんのか?!」
流石に俺も男子の制服着て登校しとる獪岳のお姉さんに驚いた。
獪岳「スカートだと動き難いし、色々と気をつけねぇといけねぇからメンドイって言って男子の制服着てます」
銀島「メンドイって、お姉さん女の子だよな?」
獪岳「女だけど、女がズボン履いたらいけねぇとかねぇだろって言ってる」
角名「ある意味男らしいお姉さんだね」
少し羨ましい。
なんせ、あの強気な、攻撃的な性格の獪岳が、いつもはあまり見せへんホンマの笑顔を浮かべながら話しよるお姉さんは、めっちゃええ人なんやろうなぁ。
『なぁ!お姉さんに会うて見たいんやけど!』
獪岳「それなら朝練終わりにでも北さん達のクラスに行ってください!きっと音楽聴きながら読書してると思うんで!さ、早く練習しましょ!」
北「せやな、そろそろ朝練始めよか」
痺れを切らした獪岳の声で、朝練が始まった。
なんや、珍しくめっちゃ照れ臭くなっとんやん。
俺の視線の先にいる獪岳の顔は、そっぽを向いとってよう分からんけど、見えとる耳とか首はえらい赤うなとって、照れてんのがモロバレや。
『(そない照れるほど、お姉さんのこと信頼しとんのか?まぁ、ようは分からんけど、お姉さんに会うて見たら分かるか!)』
ふと、心の中を掠めた夢ん中の影。
なんや、お姉さんと影が関係しとるような気がするなぁ。
朝練終わったら、アラン達引っ掴んで信介達のクラスにでも行こか。
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獅子唐(プロフ) - 夢主の名前は固定ですね。 (2020年5月8日 11時) (レス) id: eb370bf788 (このIDを非表示/違反報告)
亜弥(プロフ) - これからの展開がとても楽しみでお気に入り、評価させて戴きました!続き楽しみに待っています!質問なのですが、夢主の名前は固定なのでしょうか? (2020年5月8日 2時) (レス) id: 05697c536f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:獅子唐 | 作成日時:2020年5月7日 12時