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「ニック。それっぽいのいる？」
「ああ。緑のトレンチ。種はわからないがアレは多分ハイエナだな」
「ズートピアにハイエナ･･･珍しいわね」
「ああ。背はでかいぜ」
「わかった。一旦切るわよ」
隣で男の格好をしているジュディさんと、腕を組んで歩く。
向かうは警察署だ。私の家で集合し、彼氏役のジュディさんと警察署に向かい、ニックさんから情報を得る。
ニックさんは嫌々な様子で申し訳なかったが、やる気満々の格好だ。キツネなのに、周りに溶け込んでいる(失礼)。
「ジュディさん、かっこいいですね」
「Aは可愛いわよ。そのアイラインみたいな目の模様、結構好きなの」
「！ほんとですか！ありがとうございます。嬉しいです」
「それより、もっとくっついちゃいましょ。さっきから私たちの肩やがあたるたび、ニックから「悔しそう」「うける」って連絡が入ってるの」
「そ、そうですか。しましょう」
ぎゅ、と。一層近付いた。
またニックさんからジュディさんの携帯にメール。
「歯ァ食いしばってるぜ。面白すぎるだろあいつ。もっとやれ」と。
「ニックもしょうがないわね。悪気はないのよ、ごめんなさいね」
「え･･･何がですか？」
「あれ？からかうの嫌がるんだと思ってた」
「ぜんぜん気にしてませんよ。緊張の場を和ませてくれているんですから、感謝です」
「ほんと。ならよかったわ」
それは本心だ。ニックさんが後ろでくつくつと静かに笑っているのを想像したら、ちょっと面白い。
とにかく動じず、いつもどおり歩くこと。いつもと違うのはジュディさんが隣にいること。むしろ心強い。
「ジュディさん、なかなか男装似合ってますね」
「そう？ありがと。でも、実は初めてなのよ。」
「心強いです」
「今日はわざわざ外に出させてごめんなさいね」
「大丈夫です！楽しいし」
謙遜しがちなジュディさんだ。面白い。いい意味で。
「hey.奴が早歩きになった」
と、ニックさんからの張り詰めた声。
もしかして、ジュディさんに暴力振るったり･･･しないよね。
眉をひそめれば、「大丈夫よ。私、こう見えて結構強いんだから」と密着してきた。
そんな犯人を逆上させるようなこと。
もしかして、ジュディさんも楽しんでる？
「ねェ、ちょっといいかな」
ジュディさんの肩に、手がかかった。
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ゆや - すごく面白いです！ニック推しの私は尊すぎてやばいです、、、これからも頑張ってください！ (6月23日 21時) (
レス) @page7 id: 2a6320ebe6 (このIDを非表示/違反報告)
ハレルヤ - 続きがものすごく気になります！これからも頑張ってください！ (2018年8月17日 0時) (レス) id: 63de65426a (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ - 面白いですね！続きが気になってやばいです！！更新頑張ってくださいね！！！！ (2018年6月16日 10時) (レス) id: 156fe364b1 (このIDを非表示/違反報告)
しせん(プロフ) - かなさん» ありがとうございます！仕事が忙しくちょくちょくしか来れないので更新は遅めですが、頑張ります！ (2016年6月21日 4時) (レス) id: f27a95d651 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 凄く面白いです！！続きが気になります*(^o^)/* (2016年6月20日 16時) (レス) id: 2d6219e1af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しせん | 作成日時：2016年5月5日 20時
