私立魔法学園inバトルロワイヤル (ページ38)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:13,509 hit

二十八話byコハクページ38

「………コハク………今回は……ちゃんとやってよね……。」

「わっ、分かってるよっ!!!!さっき転ばないようにちょっとだけ体術上げといたから…っ!!」

ﾋｿﾋｿと内緒話のように会話をしながら、場内へと踏み入る。

―――こっ、今度こそは、コケないもん………っ!!

勝負とは少しズレた場所に目標を定めたのは、まともに魔法を使ったことが未だに１度もないという、

ある意味脅威的な……否、驚異的な記録からの影響があった。

シグやシアレ、キリカなどからも笑われる、お叱りを受ける等の待遇をされ、そろそろ本気を出せと釘を刺されている。

………もともと本気は出してるんだけどな…。

ため息を吐きつつ、今回の相手を見た。

今までのことがことだけに、これまでの試合の相手には散々罵られたり馬鹿にされたりしてきたのだ。

―――せめて笑うぐらいにしてほしい――っ。

そう思いながら、挨拶をしようと口を開いた。

「…あっ、あのっ………!!」

「はいっ、はいっっ!!!!ごめんなさいすいませんよろしくお願いしますっっ!!!!!!」

!!!?

……予想外の反応に言葉を失う。

緑色のストレートな髪を持った女の子。

………な、何か、今にも泣きそうなんだけど…!?

「えっ、ちょっ、まっ……あれ…!?……っ、どっ、どうしよう……。と、とりあえず、あのっ、そちらからどーぞ!!」

初めての感覚にパニクり、訳のわからないコトを口走る。

「あっ、いえあの、私はリャスラと言いますっ!!すみません……。」

………話が噛み合っていない気がするのは私だけだろうか…？

「えっ、えと、リャッ、リャスリャさっ、はぅっ、す、すいません、きゃんじゃいまっ……ぁああっ、どっ、どーぞお先に!!!!」

「えっ!?えぇえっ!?わっ、悪いですよ、あっ、貴方からど、どーぞっっ!!」

どうやらリャスラさんも相当パニクっているようだ。

何故だか親近感のようなものが湧く。

一方、観客席？では、この不毛なやり取りを面白がる者と苛立ちを覚える者とで乱闘が起き始めていた。

再び場内

コハク「じ、じゃぁ、私から行きます!!」

木琴「じゃあ僕が!!」

ピアノ「いいえ、私がっ!!」

リャスラ「えっ!?じゃあ私がっ!!!!」

｢｢｢どーぞどーぞ｣｣｣

リャ「えぇえっ!!!?」

＊＊＊＊

すいません、毎度毎度長くて……。

もう１話続きまーす…。

今日はフザケたかったんですっ!!!!←←