私立魔法学園inバトルロワイヤル (ページ35)

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二十五話byラミスページ35

「き、きゃあ！」

飛んできたバチバチと光る球を頭上すれすれでよける。
その球がバコォ！とすごい音をたてて当たったスタジアムの壁は、見事なまでにへこんでいた。

「あららぁ？どうしてよけるのよ？もう少しで当たりそうだったのに」

唇に指を当てながら言う相手は、遠回りに私に死ねと言っているのだろうか…？

「ご、ごめんなさい！でも、よけなきゃ私、負けてしまうので…」

頭を下げながら言えば、相手の方は「はあ？」と顔を歪めた。
こ、こわい…。

「負けていいのよ。っていうか、あんた弱いんだから、負けなきゃいけないの。わかる？」

ヒュンヒュンと杖で円を描く相手にそう言われ、ううう…と声を漏らす。

「能力変化か知らないけどさぁ、どうせ変わっても体術が強くなるだけでしょ？
そんなんであたしに勝てると思ってんの？」

どうしよう…殺気が…前の試合で戦った人よりヤバイ…。
えーと、えーと…。

「だから、さっさと死になさい…よ！」

杖を思いっきり振り下ろし、先程の光の球を再度私に投げつける。
どどど、どうしよう…！？

「え、えと…やあ！」

魔法陣を取り出し相手に向けると、辺りは魔法陣から発生した真っ黒い煙に包まれた。
い、今だ！

「な、なに！？」

戸惑っている相手をよそに、意識を集中する。

…能力変化。

ブワッ！と魔法で煙を吹き飛ばす。
せわしなくローブが揺れ、バタバタと音をたてた。

「一体なん…」

ローブの袖で口を押さえている相手は、私を見て言葉を止める。
そんな相手に、私は笑顔で声を発した。

「青信号だけど、本気で行くね～」

「な…！？なによ、その目！？」

あり得ないものを見るような目で私のことを見つめる相手に、どうしたんだろうと首を傾げる。

「どうかしたの？」

フワフワと髪を揺らしながら聞けば、相手は悔しそうに唇を噛んだ。

「どうもしないわよ！能力変化なんかで、私が負けるわけないじゃない！」

そう言って相手は呪文を唱え杖を振れば、その杖からは閃光が飛び散る。
うわあ、眩しいなぁ。
スイっと魔法陣を取り出し相手を見据え、ニコリと微笑みながら呪文を唱えると、魔法陣からは青白い光が溢れ出た。

「能力変化は一種類じゃないんだよ？」

言った瞬間、相手は氷の箱に閉じ込められ、動かなくなった。

Winラミス

青信号だからって舐めてたら、痛い目みるよ？

ーーー
お粗末でしたぁぁぁあああ！
※相手は死んでないです氷で固まっただけです！
凍傷にならないといいですね！