私立魔法学園inバトルロワイヤル (ページ34)

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二十四話byシアレページ34

「ガ…ハッ！」

蹴り飛ばされスタジアムの壁にぶち当たったそいつを、鼻で笑う。

「魔法が使えなきゃ、ただの女だとでも思った？」

サラリと瑠璃色の髪を掬いながら相手を見下げれば、ジェーンは私を鋭い眼光で睨みつけてきた。
立場逆転とは正にこの事だ。

「お前…！」

「大体さあ」

ジェーンの声を遮り、言葉を続ける。

「私、君の事知らないし」

歓声で揺れるんじゃないかと思っていた会場が、私のその一言で一気に静まり返った。
ジェーンも、まさかそんな事を言われるとは思っていなかった様で、口をポカリと開けている。

「なっ…」

「話したことなんかないし、あったとしても私覚えてないし。ってか、私興味が無い人間の事をいちいち覚えてる程優しくないワケね？それなのに私が覚えてる事前提で話進めてさあ、え？なに？死ぬの？死んじゃうの？つーか死ね」

つらつらと口から吐き出る罵倒の嵐。
本当、よくこんなに出るもんだ。

「なん…！お前、自分の立場分かってんのかよ！魔法使えないんだぞ！？やろうと思えば、いつだって俺はお前を殺せるんだぞ！分かってんのかよ！？」

大声で言うジェーンを再度鼻で笑い、持っている杖を腰に挿す。

「冗談。魔法が使えないからなに？私が魔法使えなくなったってだけで、別に君が強くなったワケじゃないでしょうよ。それにーー」

ダン！とその場で地面を力強く踏むと、私の足の下にある地面は大きな鉄球が落ちてきたかの様に大きくへこみ、バキバキと音をたてながらひび割れた。
それを見たジェーンは、顔を真っ青に染めあげ、小さく悲鳴をあげた。

「君なんか、魔法を使わなくても体術で十分だよ」

「ひっ！」

へこんだ地面から足を抜き、真っ黒い笑顔でジェーンに近づく。

「私の大切な人達を貶したこと、たっぷり後悔させてあげる。ああ、お釣りはいらないから、安心していいよ」

Winシアレ

私の大切な人達の事を悪く言うなら、誰であろうが容赦しない。