Part7 痛み【過去編2】(詩華) ページ8
あの時、僕がいなければ…
來琉未は死ななかったはず…
何で…何で僕じゃないの?!
神様の意地悪…!
あぁ…僕が壊れる…
僕が…遠退いて行く…
「僕は…何をしたらいいんだろう…」
何が何だか分からない
自分の生きる術も分からない
自分が生きる価値も…
何もかも分からない…
辛い…苦しい……
…死にたい
「っ…あ…あぁ…く…るみ……あ…あぁ…ごめ、ん、なさい…來琉未……ぼ、くの…せい、で…ッ!」
涙が止まらなかった
目の前にある來琉未の血は、冷たくて…
まるで僕の心みたい…
泣くだけ泣いた後は、学校では大騒ぎしていた
僕と來琉未は同じクラスだった
当然、クラスは学級崩壊した
そして
当時何も出来なかった
そんな理由で、僕は嫌がらせをされた
暴力も振られたり
カッターで体を傷付けられたりした
でも、來琉未を思うとそんなのは痛くなかった
來琉未はもっと苦しかったはず
もっと痛かったはず…
ごめんね……來琉未…
僕の…たった一人の友達で…
たった一人の大親友
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作者名:莉音°(癒沙理琉) | 作成日時:2017年2月25日 4時