Z=19 ページ20
ルリ姉の住む家の前には
ターコイズとジャスパーが立ち、入り口を封鎖していた
村人たちをかき分けルリ姉の家に近づく
「止まれ、A！
今は誰も立ち入らせないよ！」
『わかってるよ、ターコイズさん。
ルリ姉の容体は…？』
「…咳が酷くて立ってらんない状態だよ。」
ルリ姉は昔から病弱だと聞くが
ここ最近、悪化していて長くは持たないかもなんて話も
ちらほら聞くようになった。
その頃からだろうか
コハクはより鍛錬に励み
クロムは自分の体で植物を試しまくっている
流石に食べる前にパッチテストしろって注意はしたけど…
みんなの前ではいつも通りを装ってはいるが
影では二人とも無茶をするようになった。
そんな二人を見ていられなくて、一緒に行動するようにしている。
「心配なんだよ…」
そう呟くスイカを抱きしめ、大丈夫だよと声をかける。
うん、と頷いてはくれたが、そわそわと落ち着きがない
きっとスイカのことだ。何かお手伝いや力になれればと思っているのだろう。
あまりにも健気すぎて、なんか泣きそうになっていると
家の中から大声が聞こえてきた。
『この声…コハク…？』
声は次第に大きくなっていき、悲痛な叫びへと変わっていく
そんなプランに手を貸すつもりはないと、はっきり聞こえたかと思えば
家の中からコハクが飛び出してきた
「どこへ行く、コハク！！」
コハクのお父様の呼び止めを無視し
村人たちの間をすり抜け、あっという間に村の外へと向かっていく。
慌てて私もコハクに待って！と声をかけ追いかける。
だが、運動神経抜群のコハクには到底追いつけず
途中までは姿が見えていたものの、あっという間にはぐれてしまった。
『っはぁ…はっ…早すぎて…無理…』
どうしよう、はぐれてしまっては見つけることなど到底無理じゃないか…？
一度村に戻って、コハクの帰りを待つ？
いや、あんな状態のコハクを置いて帰るなど、そんな薄情なことは出来ない。
まだ、近場にいるかもしれない。
1人になりたいのかもしれないけど、こういう時こそ1人になっては危険なのだ。
さっきのことで気を取られ普段しないミスや考えに陥りやすい。
足場の悪い森の中、怪我をしてしまっては大変だ。
名前を呼びながら、森の奥へと歩いてみよう。
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リアン - 続きがわからないのなら漫画やアニメを見て続きを書いてほしいです (4月8日 12時) (
レス) id: 1b0565f58c (このIDを非表示/違反報告)
あ - こちらこそ、よろしくお願いします！ (7月24日 8時) (レス) id: 71597d68ff (このIDを非表示/違反報告)
えるしおん(プロフ) - あさん» 応援ありがとうございます。実際にコメントして頂けると嬉しいものですね。引き続き頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (7月21日 22時) (レス) id: 286dac18dd (このIDを非表示/違反報告)
あ - これからも、応援してます！ (7月21日 0時) (レス) id: 71597d68ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えるしおん | 作成日時：2023年6月22日 0時
