P o n o ページ1
時々、私は本当にここにいていいのかな。なんて思ってしまう時がある。
それが、まさに今で。
いつも通り、体育館でメンバーのプレーを見て、ホテルの部屋に戻って柳田さんのサーブがどうとか、石川さんのレシーブがこうとか、西田くんのスパイクがああとか、1人分析して。
キーボードを打つ音に負けないくらいの大きな大きなお腹の音がなって、やっと、あ、私、夜ご飯食べてないんだ。って気がつく。
シャワーこそ浴びたものの、そこからはもうパソコンとしか向き合ってなくて。
スマホの画面に目を向ければ、時刻は23:30
ルームキーと財布だけ持って出て、ホテル内の売店へ足を進めたけれど、売店は22:00までで。
うー。コンビニ行くしかないか。なんて小さなため息。
一歩外に出れば、残暑すぎさった10月半ばの夜はもう十分冷えていて。ヒヤッとした風がショートパンツから出ている脚に突き刺さる。
シャワー浴びた後だから、スッピンだし、パーカーにショートパンツ。the部屋着で出てきてしまったけれど、少しほんの少し、コンビニまでだし。なんて適当なこと思って脚を進めていったのだけれど。
誰かに後ろからトンって肩を叩かれて、振り向くと、大きな大きな彼が立っていて。
「こんな時間にどこ行くの？」
なんて無表情な顔で私に問いかける。
「あ、こんばんはー、。柳田さん。ご飯、食べ忘れちゃってて、」
ジョギングかな？いや、でももうこんな時間だし、、、
柳「コンビニ？こんな夜中に1人で？」
｢あー。まあそんなところです。｣
ははっなんて乾いた声で笑ってみれば。彼は私を改めて見て。
柳｢そんな格好で？｣
｢あー。すみません、シャワー浴びたばっかりでして、、。｣
私に聞こえるか、聞こえないかギリギリの声で寒そう。なんて呟いていて。私に歩幅を合わせて歩く彼は、きっと、私と同じ場所を目指しているのだろう。もう少し、はやく出てくればよかった、。
特になにを話すでもなく、コンビニに着くと、私だけカゴを持って、彼も私も横に並んで商品を吟味していて。
｢あの、、大丈夫なんですか？その、なんていうか、2人で、歩いて、｣
今はもうワールドカップ直前で世間はワールドカップ直前特番！だとか、雑誌にも沢山特集が組まれていて、彼も、その注目選手のひとりで。このルックスに、プレーに、ましてやキャプテン。必ずと言っていいほど、特番や特集にはのっている。
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紫夏(プロフ) - ランさん» ご指摘ありがとうございます！私も気が付かぬくらい細かい所に間違いが......！笑訂正します！ありがとうございます^^* (2019年10月25日 19時) (
レス) id: 0e05e2584a (このIDを非表示/違反報告)
ラン - 裕希じゃなくて祐希ですよー！ (2019年10月25日 18時) (レス) id: 56186c9328 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫夏 | 作成日時：2019年10月19日 19時
