羅生門と虎と最後の大君3 ページ19
ところ変わって、星海坊主、神威、神楽、そしてA。
向かい合って睨み合う神威と星海坊主の間に、神楽とAが割り込んでいた。
『星海坊主さん、あなたヨコハマを守りに来てくれたんじゃないんですか!』
「勿論守りに来たさ。だがそこのバカは別件だ。嬢ちゃん、あんたは神威をずっと見ていてくれたんだろう。それについては感謝するが、今は引いてくれないか」
『引けません!あんたら家族でしょ?なんでまたこんな戦って.......』
「A、俺は最強になりたいんだ。それには、この男を倒すしかない。他にも、理由は色々あるけどね」
『.......それは、神威のお母さんのこと?』
「.......なんで」
『最強の称号だなんて、そんなもののためだけに戦ってるようには見えないから。もっと大切なもののために戦ってるんでしょ』
「A、これは俺達家族の問題。これ以上入ってくるのはやめて.......母さんのこともどこで知ったのか知らないけど.......」
「Aが引く必要なんかないネ。Aは今のお前の立派な家族ダロ。銀ちゃんだって、ヅラだって、晋ちゃんだって、今のお前の家族アル」
「.......黙ってヨ、神楽。俺はAと話してるんだ。
A、ここまで言っても引かないって言うんなら.......」
神威の目が鋭くなる。Aは神威にそんな顔を向けられるのは初めてで、少し後ずさった。
「.......嬢ちゃん!」「A!」
星海坊主と神楽が同時に叫び、Aの前に立とうとした。
「邪魔を.......するな!」
それはAに向けられた言葉なのか、星海坊主と神楽に向けられた言葉なのか。
Aを殴ろうとした神威の拳を、神楽が受け止める。
「嬢ちゃん、一旦下がるんだ、引く、引かない以前の問題になってきた」
『見てるだけなんて私は!』
刹那、神楽の横をすり抜けた神威の矢のような攻撃。
『.......っ、星海坊主さんっ!』
親子喧嘩が再開されてしまった。
神威の方が、星海坊主を押しているように見える。
『このままじゃ.......!』
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風寧 - 銀桜さん» ありがとうございます!双黒メインの回ですが誰かしら出したくて。銀魂にも「コンビ」は沢山あるので誰にしようか迷いました笑。これからもよろしくお願い致します! (2019年12月6日 22時) (レス) id: 541cd41ce9 (このIDを非表示/違反報告)
銀桜(プロフ) - 続編おめでとうございます! ここでまさかの土方さんが参戦ですか…!続きが楽しみです! (2019年12月6日 21時) (レス) id: 1194b2a018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風寧 | 作成日時:2019年12月6日 19時