沈黙の塔、鴉の宴2 ページ2
そして、密会の刻___。
「ようこそ、ボス」
指定の場所に現れた、森鷗外と、護衛の黒蜥蜴。そしてただついてきただけなのであろう、神楽。
「4年振りだねぇ、私が買ってあげた
「勿論、焼きました」
「A、久しぶりネ!」
『神楽ちゃん!久しぶり〜』
一部和気あいあいとした空気が流れていたが、社長が現れたことでその空気もピンと張り詰める。
「探偵社とポートマフィア、ヨコハマの二大異能組織のトップが、こうして密会していると知ったら政府上層部は泡を吹くでしょうねぇ」
「単刀直入に言おう。探偵社のある新人が、貴君らとの狷洩銑瓩魘饋修靴拭私は反対した。非合法組織との共同戦線など、社の指針に反する」
『えっ私がドラマの再放送見れなくて騒いでる時に敦君そんなことしてたんだ』
「ちょっと黙ってようかAちゃん。今大事な時だから」
「結論を言う。同盟はならずとも、一時的な停戦を申し入れたい」
森は目を細める。
「……シェリングを読まれたことは?」
「何?」
「ナッシュに、キッシンジャーは?」
「どれも戦争戦略論の研究家だなァ」
高杉が口を挟んだ。
「孫子なら読むが」
「国家戦争と我々のような非合法組織の戦争には共通点があります。
協定違反をしても罰するものがいない。
先に裏切った方が利益を得る状況下では、限定的停戦は成立しない。
あるとすれば完全な協調だが___」
「ククッ、それもありえねェ」
「その通り、部下には探偵社に面目を潰されたものも多いからねぇ」
「私の部下も何度も殺されかけているが?」
「だが死んではいない。マフィアとして恥ずべき限りだ」
「ふむ、ではこうするのはどうだ?
___今ここで、全ての過去を清算する」
刹那、社長から溢れる、殺気。
銀と立原が動く、が、社長の方が速かった。気付いた時には、短刀と拳銃が斬られていた。
社長と森、お互いがお互いに得物を向けあっている。
「刀は捨てたはずでは?弧剣士犇簣記疂‖殿」
「メスで人を殺す不敬は相変わらずだな、森先生……相変わらずの幼女趣味か?」
「相変わらず猫と喋っているので?」
ふわり、雪がちらついて。社長の姿がふっと消える。
「……立体映像の異能か。楽しい会議でした。続きはいずれ、戦場で」
「今夜、探偵社はQの奪還に動く。今夜だけは邪魔をするな。それが、我々唯一の共通点だ
___この街を愛している」
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風寧 - 銀桜さん» ありがとうございます!双黒メインの回ですが誰かしら出したくて。銀魂にも「コンビ」は沢山あるので誰にしようか迷いました笑。これからもよろしくお願い致します! (2019年12月6日 22時) (レス) id: 541cd41ce9 (このIDを非表示/違反報告)
銀桜(プロフ) - 続編おめでとうございます! ここでまさかの土方さんが参戦ですか…!続きが楽しみです! (2019年12月6日 21時) (レス) id: 1194b2a018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風寧 | 作成日時:2019年12月6日 19時