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一緒にやりたいなって思ってしまった。
音楽で繋がるだけでも幸せやなって。
「うん。
俺も一曲だけ完成したけど、
自信なくて、
まだ誰にも教えてへんねん」
「嘘やん！
俺、神ちゃんの曲、一番に聴きたい！」
あー、やってもうた。
けど、抑え切られへんやん。
こんなん。
「なんか照れるけどな」
当然ギターでやと思ったのに、
とも、その場でキーボード弾き始めてん。
慌てて指だけどかせたけど、
肩、当たってるし。
距離が近過ぎて、胸が苦しい。
カッコええ曲やのに、
俺一人、切ななってる。
「・・・と、こんな感じ」
とも、ほんまに照れてるみたいで、
真っ白い肌が、ピンクに染まってる。
「感動した。
神ちゃん、俺、これ、学祭で弾きたい」
「ええん？」
「めっちゃええ曲やもん！
ドラムとベースにも聞いてもらおうや！」
うちのボーカルやのに、
美桜ちゃんの名前出すん、躊躇ってしもた。
ともは、それに気付いてんか、気付いてへんのか。
「大毅、学祭ライブ、成功させよな？」
可愛い笑いかけてくる。
大毅、って・・・
今、そう、呼んだよな？
あかんて。
俺、また、ともを好きになってまう。
いや、もう、とっくに好きやねん。
いうか、忘れたことないから、
ずっと好きなわけやけど。
心ん中、ぐちゃぐちゃで。
分かってることは、
こんなにも、ともが欲しいって事だけ。
「とも・・・」
大好きな名前を呼ぶ。
とも、少し驚いた顔して、俺を見てる。
急速に暮れ始めて、
差し込む西陽が、
ともの横顔を照らし出す。
息飲むぐらいに綺麗や。
「とも。一緒に弾こうや」
気付いたら、
その手を引いて、
空いた隣の椅子に座らせてた。
「ええよ」
高校の時から変わらへん、ともの綺麗な手。
その指が、奏でる音まで、愛しく感じる。
時が戻った錯覚起こす。
ここは、高校の音楽室で、
放課後、こっそり、二人でピアノ弾いてる。
目が合う度にキスをして・・・
そのうち、メロディを奏でてた指は、
お互いの頬や髪に・・・
あんなに夢中で、
自分の全部かけて人を好きになる事。
きっと二度とない。
急に廊下が騒がしくなる。
みんな、来てもうたみたい。
小瀧も戻って来た。
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りっつ(プロフ) - 久しぶりに読んで胸がふるふるしてます。あの、もしよかったら、修くんに緑ちゃんとの初恋を話してきかせる赤くんの場面を読みたいです。お時間あるときに是非書いてください！お願いします！ (2021年5月29日 9時) (
レス) id: d038e49da9 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ロスすぎるううううう！！！！！！マジで泣いた (2021年2月8日 0時) (レス) id: d9b566665e (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に大好きな作品でした。桃さんや真琴ちゃん美桜ちゃんの気持ちを考えるとただただ切ないですが、それと同時に赤緑が結ばれたのはまさに運命と思わされます。何度も読み返させていただきます。お疲れ様でした！ (2021年2月5日 20時) (レス) id: c2197c2c66 (このIDを非表示/違反報告)
ジャスミン黄橙(プロフ) - 最初っからドキドキが止まりませんでした！！完結おめでとうございます！！ (2021年2月5日 19時) (レス) id: 0cd046be96 (このIDを非表示/違反報告)
ミウ(プロフ) - 完結おめでとうございます！2人がやっと結ばれてすごく嬉しい気持ちでいっぱいですが、終わってしまうのが寂しいです…(><)続きのお話も読んでみたいな、と…。本当に素敵なお話をありがとうございました！！ (2021年2月5日 0時) (レス) id: 118c412c42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2021年1月31日 19時
