シルエット

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この顔も反則の上乗せやって。


「して欲しいねやったら、
ともから、してって言うたらええやんか」


いうか、一回でええから、ねだって欲しいねんっ。


「大毅から自主的にして。
そうせな、あかんねん。
彼氏やねんから」


「はい。分かりました。
彼氏は大変やな」


「そう、彼氏は大変やねんで」


どっちが彼女側とか、
実は話した事ないねんけど。


俺は最初から、そのつもりやったし、

ともも、そう思てるっぽいし、


俺が彼氏やねん。


「彼氏やから、とものこと、
俺がいっぱい甘やかしたる」


家族のこと、

学校のヤツら、

辛い事ばっかりの毎日で。


ともは、いつも、
傷付いてないふりするんが上手いけど。


俺の前でだけは、強がる必要ない。


誰が甘えるねん、て、返ってくるかと思いきや。


「じゃあ、甘える」


ぴたっとくっついてきてん！


うわあ。

ちょ、マジでヤバいって！


かろうじて理性の元栓を閉めてたネジは飛んでった。


細い腰を引き寄せて、密着する。


もう、抑えきれへん。


あと少し、みんな戻って来るまでだけ。


自分に言い聞かせながら、


ともの浴衣の帯を解く。


はだけた白い肌。


「大毅、あかん。
見んといて」


ともが恥ずかしがって、後ろ向いてまう。


思ってもなかった反応に、
ますます、くらくらしてくる。


ぎゅっと背中から抱きしめて、

浴衣の合わせを掴んでる、
綺麗なともの指を、
強引に剥がした。


肌に直に触れた時、
ほんまに、身体に電流走ったか思った。


刺激、強過ぎて、鼻血出そう。


「大毅、俺んこと、欲しい？」


ともが、そんなん聞いてくる。


「欲しい。
あかんの分かってるけど」


「今日はあかんもんな」


今日は？

てことは今度なら、ええん？

今度っていつ？


首筋に唇、押し付けるようにして、口付ける。

本能のまんま、
綺麗な身体中に、指を這わせてまう。


「とも、可愛ええ。
も。苦し」


「ん。俺も、苦しい」


ともも、感じてくれてる。

息が荒くて・・・



廊下が騒がしなって、

声が近付いてくる。


慌てて、お互い乱れ倒してた浴衣直して。

布団から出て息を整える。


秘密の関係。


いつまで、続けられるんかな・・・

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