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目の前に、
手のひらを差し出した、ともに、
圭太は気圧されてもうてて。
「・・・神山、お前、」
呟いたきり、固まってる。
その隙に、ともが掠め取って、
ポケットん中に仕舞い込んだ。
「ドーテーさんは、
ほんま妄想が激しいな。
それ糧に、夜な夜な自分でやっとるん？
可哀想やなあ」
ともが嘲笑う。
寒気がするような鋭い目をしてる。
誰にも口出しさせへんって、
強い意志、感じる。
こんな悪役なって。
俺を守るために・・・
胸がぎゅっと締め付けられる。
もうええって、
俺ら、付き合うてるって、
堂々としたらええやん、て、
喉まで出かけてる俺を、
ともが、視線だけで制した。
「誰と付き合うてる言うねん。
神山と仲良え女子なんかおらんやろ」
唖然としてた圭太が、
なんとか体勢整えて、反撃に出る。
その言葉に、とも、大声で笑い出した。
「自分、ほんま単細胞のアホやな。
女の子って学校にしかおらん思てんの？
あ、もしかしてさ。
俺んこと、ドーテーや思てたん？
去年転校して来た時から、
とっくに済ませてたで？
ふは。伊藤くん、おもろいな」
歯軋りしてるだけで、
なんもよう言い返されへん圭太の胸ぐら掴んで。
「これで終わりにしとけや？」
耳元に舌打ちして、唾吐いた。
みんな、ともの気迫に呆然としてるだけ。
そのうち、予鈴が鳴って、ホームルームの時間になった。
濱ちゃんが入って来て、
異様な雰囲気に気付いた。
「どうしたんや、みんな。
神山、圭太、しげも。
はよ席に着け」
濱ちゃんに急き立てられて、
圭太が一番前の席に着くけど、
まだ収まりつかへん顔してる。
濱ちゃんが、出席を取り出した時。
「濱ちゃん、
神山くんは異性と不純な交遊してるねんて。
校則違反やろ？
今すぐ持ち物検査してや」
勝ち誇ったようにそう言うた。
「ほんまかあ？
しょうもない冗談やめてえや」
濱ちゃんは取り合ってなんかないのに。
「ほんまやって！
なあ！神山？
自分で言うてたよな？
今持ってんの、お前のやって」
圭太が立ち上がって、
後ろのともの席まで歩いて来る。
「はよ出せや。さっきの。
ズボンのポケットやろ」
「圭太、やめろやっ」
俺が止めようと前に出た時に。
ともが自分から、
ポケットん中のもん、
洗いざらい、
机の上にぶちまけた。
「伊藤くんの言う通りです。
処分してもらって大丈夫です」
ともの声が、静まり返った教室に響いた・・・
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りっつ(プロフ) - 赤くんへ！私は緑大好き人間ですが、視点は赤くん側ですねー、だって緑ちゃん可愛いんだもん！好きになってしまうよなぁ (2021年1月31日 9時) (
レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 私だったら姉でも妹でも全力で歓迎するのになあ、、（おい腐女子め） (2021年1月30日 22時) (レス) id: 109c85bf37 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 神ちゃんの冷酷な顔が目に浮かぶ、、怖い、、好き、、 (2021年1月30日 11時) (レス) id: 109c85bf37 (このIDを非表示/違反報告)
りっつ(プロフ) - うーん、なんというか、可愛く居ろうとは一切してないのにむしろ男らしく居ろうとしてるタイプなのに、どーしても可愛いくてそれを拾ってしまうファンや赤くんみたいな犠牲者続出という不思議なんですよ、やはり上手く語れんとにかくきゅんきゅんじゃ！失礼しました (2021年1月30日 6時) (レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
りっつ(プロフ) - 度々しつれいします。緑ちゃんて我々に見せる姿はぶりっ子と違うのににじみ出る可愛らしさが拭えないって感じするのですよね、その悶絶キャラが遺憾無く反映されてる様にキュンキュンしています！傑作にも程があると思います！大好き！ (2021年1月30日 6時) (レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2021年1月24日 19時
