３ ページ32
その顔も可愛ええな。
思うけど、やっぱし心配や。
とも、最近、朝も起きられへん事多いねん。
サボってるとかやなくて、
ほんまに、身体に力が入れへんらしい。
精神的なもんやろって、
お医者さんに言われてんて。
ともの気持ちが不安定なんて、
家庭のせいもあるやろうけど、
原因の一部は俺なんかな、って、
思てまう。
俺、激しい求め過ぎてんのかな。
無理させてんのかもしれへん。
そやけど、ともがねだるから・・・
小屋での出来事が勝手に甦ってきて、
脳内で再生されて。
身体の一番奥が熱を持つ。
予鈴が鳴って、
前から、
数学の森田先生が入って来た。
３年なってからの席は、
窓際の一番後ろ。
ともは、俺の一つ前。
アイウエオ順やねんけど、
偶然そうなれて、嬉しかった。
授業の最初に配られたプリント。
ともの手が、
後ろの俺の机に回された。
プリント取ろうとして、指が掠る。
ともの手って、なんでこないに綺麗やねやろ。
うっとりするような、繊細な指。
この指が・・・
感じ過ぎると、俺の頭、抱え込んで。
髪をぎゅっと掴むねん。
また思い出して・・・
意識が昨日の夕方に飛びかける。
プリントに貼られた、ちっちゃな付箋紙。
『今日も待っててもええ？』
ともの字で書かれてあった。
ええ？って聞くくせに、
これはもう、決定事項。
ともの言うことは、なんでも聞いてやりたい。
甘々、いうか、言いなり彼氏やって自覚あるわ・・・
海辺の小屋ん中。
ギィーっと軋む扉押して、
隙間から中に滑り込んだ瞬間に。
ともが駆け寄ってきた。
「大毅！大変やねん！」
不安そうな顔して、ガタガタ震えてる。
「とも、どうしたん？」
「ないねん！
木箱の下に隠したもんみんな。
どうしよう。
誰かに見つかったみたいや。
鍵、壊されてた」
まあ、子供騙しみたいな南京錠やしな・・・
「嘘やろ・・・」
愕然となる。
こんな場所に、誰か来るなんて・・・
「誰やろ。持ってったん」
「とも。とりあえず落ち着こ。
大丈夫やって。
俺らのやって分からへんやろし。
な？」
ほんまは、俺が一番、動揺してるねん。
「うん。
そやんな。
大丈夫やんな」
ともが、やっと、少し笑ってくれた。
「大毅、落ち着きたい。
キスして」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 377人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りっつ(プロフ) - 赤くんへ！私は緑大好き人間ですが、視点は赤くん側ですねー、だって緑ちゃん可愛いんだもん！好きになってしまうよなぁ (2021年1月31日 9時) (
レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 私だったら姉でも妹でも全力で歓迎するのになあ、、（おい腐女子め） (2021年1月30日 22時) (レス) id: 109c85bf37 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 神ちゃんの冷酷な顔が目に浮かぶ、、怖い、、好き、、 (2021年1月30日 11時) (レス) id: 109c85bf37 (このIDを非表示/違反報告)
りっつ(プロフ) - うーん、なんというか、可愛く居ろうとは一切してないのにむしろ男らしく居ろうとしてるタイプなのに、どーしても可愛いくてそれを拾ってしまうファンや赤くんみたいな犠牲者続出という不思議なんですよ、やはり上手く語れんとにかくきゅんきゅんじゃ！失礼しました (2021年1月30日 6時) (レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
りっつ(プロフ) - 度々しつれいします。緑ちゃんて我々に見せる姿はぶりっ子と違うのににじみ出る可愛らしさが拭えないって感じするのですよね、その悶絶キャラが遺憾無く反映されてる様にキュンキュンしています！傑作にも程があると思います！大好き！ (2021年1月30日 6時) (レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fool
| 作成日時：2021年1月24日 19時
