大人の都合。１ ページ24
緑side
離れ離れの春休みを超えて、
俺らは、進級して、無事に３年生になって。
中間テスト終わりで、
今日は部活もはよ終わった。
放課後の駄菓子屋の軒先。
ベンチで足投げ出して座って。
「ついこの前まで寒かった気ぃすんのになあ。
大体、５月でなんでこない暑いねん」
康二がソーダアイス食べながら言う。
「ほんま、それな」
大毅がうなづいて、ちらっと俺を見た。
目配せしたら、
後で二人で海辺の小屋に行こうって合図。
「俺、そろそろ帰るわ」
ベンチから先に立ち上がった俺に、
「そうなん？」
康二がきょとんとして聞いてくる。
仲良なる度に、
隠し事してる事に、罪悪感を感じる。
一旦、家に帰ってから行こうって。
「ただいまぁ」
縁側が開いてたから、
そっから入る。
「とも。おかえり。
ちょっと話があるんよ」
お母さん、そわそわしてる。
「何？後でええ？」
「出来たら、今。
大ニュースやから」
なんか嫌な予感がしてん。
なんやろう。
説明出来へんけど、変な胸騒ぎいうか。
「お父さんが前の会社に戻れる事になったんよ。
しかも東京本社」
「東京？」
「そう。東京。
お母さん、一回住んでみたかってん」
「・・・なんでなん？
お父さん、不倫して左遷されてんやろ？」
今まで知らんフリしてたけど、
言うてしもた。
やって勝手やん。
俺、この島で、めっちゃ辛い思いして。
大毅と出会えて、
幸せになれた思たら、
また引っ越すって。
嫌や。
大毅と離れたくない。
「とも、知ってたん？」
「なんとなく。
お父さんの不倫相手の人のお父さんが、
取締役とかの偉い人やねやろ？
やったらなんで・・・」
「その人が失脚してんよ。
別派閥の人が次の常務さんやって。
その人がお父さんと同じ大学出身で、
引いてもらえたん」
何なん、それ。
もう、頭、ついていけへんし。
「そんな勝手なこと言わんといてやっ。
俺はここにおる。
卒業までここに残るから」
「何言うてんの。
とも、ど田舎嫌やて、
あんなに言うてたやないの」
「そやけど。
今はここが好きやねんっ」
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りっつ(プロフ) - 赤くんへ！私は緑大好き人間ですが、視点は赤くん側ですねー、だって緑ちゃん可愛いんだもん！好きになってしまうよなぁ (2021年1月31日 9時) (
レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 私だったら姉でも妹でも全力で歓迎するのになあ、、（おい腐女子め） (2021年1月30日 22時) (レス) id: 109c85bf37 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 神ちゃんの冷酷な顔が目に浮かぶ、、怖い、、好き、、 (2021年1月30日 11時) (レス) id: 109c85bf37 (このIDを非表示/違反報告)
りっつ(プロフ) - うーん、なんというか、可愛く居ろうとは一切してないのにむしろ男らしく居ろうとしてるタイプなのに、どーしても可愛いくてそれを拾ってしまうファンや赤くんみたいな犠牲者続出という不思議なんですよ、やはり上手く語れんとにかくきゅんきゅんじゃ！失礼しました (2021年1月30日 6時) (レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
りっつ(プロフ) - 度々しつれいします。緑ちゃんて我々に見せる姿はぶりっ子と違うのににじみ出る可愛らしさが拭えないって感じするのですよね、その悶絶キャラが遺憾無く反映されてる様にキュンキュンしています！傑作にも程があると思います！大好き！ (2021年1月30日 6時) (レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2021年1月24日 19時
