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大毅、優しいから。
「俺ん自転車もこわけてんな」
言うて。
そんなわけないのに。
大毅のこういう、
押し付けへん思いやりが、
惚れさせられるねん。
少し遅れて、バスがやって来た。
ドアの近くの席に、
大毅の顔見知りのばあちゃんが座ってたから、
俺はわざと離れて、
一番後ろから１つ手前の席に着く。
「大ちゃん、
これお婆ちゃんの手作り。食べ」
「うわあ。おはぎやん。
ありがとうな！」
大毅は島の人、みんなに愛されてる人気者。
純粋で真っ直ぐで、ほんまにええ少年やもんな。
大人たちが言うように、
俺が悪に染めてしもたんかな、って。
時々、罪悪感に駆られるねん。
「大ちゃん、
今は晴れてるけど、
夕方から雨降るらしいから、
寄り道せんと帰るねんで」
次の停留所で、お婆ちゃんが降りてった。
バスが動き出してしばらく経って。
黙ったまんまで、大毅が俺の隣に来てくれた。
「とも。おはぎ、後で海で食べよ。
とも、甘いもん好きやろ？」
「うん」
そっから無言やったけど、
かすった指先をぎゅっと絡められて、
胸が一段早く波打つ。
冬でも、大毅の手は日に焼けてて、
俺の体温より、少し高く感じる。
バスの揺れのせいか、
勉強で疲れてんのか、
大毅が俺の肩にもたれて、
こくんこくんて眠り出して。
また胸がきゅっとなる。
あどけない寝顔。
ふとした瞬間は、こんなに幼く見えるのに。
芯が強くて、ハートが熱くて。
俺はいつも大毅に守られてるねん。
バスを降りた途端、大毅は元気いっぱい。
「行こ」
俺の手を引いて、
堤防、砂浜まで駆け降りる。
夕暮れが迫る海には、今日も人影はない。
こんなに綺麗な海が、俺らだけのものやなんて。
贅沢に感じる。
「大毅、貝殻、拾おうや。
綺麗なん」
それをアクセにしようかなって、
ちらっと思ってん。
「うん、ええよ。
競走しよ」
大毅が目を輝かせる。
あー、この笑顔が好きやなあって、
また、きゅんとなる。
綺麗な貝殻は山ほどある。
「大毅、これ見て？」
貝殻かざした時、
眩しそうに大毅は目を細めた。
「うわあ。
綺麗な」
夕陽を連れた、
大毅の笑顔のが綺麗やな、
なんて思ったんは、
照れるから言わへんけど。
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りっつ(プロフ) - 赤くんへ！私は緑大好き人間ですが、視点は赤くん側ですねー、だって緑ちゃん可愛いんだもん！好きになってしまうよなぁ (2021年1月31日 9時) (
レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 私だったら姉でも妹でも全力で歓迎するのになあ、、（おい腐女子め） (2021年1月30日 22時) (レス) id: 109c85bf37 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 神ちゃんの冷酷な顔が目に浮かぶ、、怖い、、好き、、 (2021年1月30日 11時) (レス) id: 109c85bf37 (このIDを非表示/違反報告)
りっつ(プロフ) - うーん、なんというか、可愛く居ろうとは一切してないのにむしろ男らしく居ろうとしてるタイプなのに、どーしても可愛いくてそれを拾ってしまうファンや赤くんみたいな犠牲者続出という不思議なんですよ、やはり上手く語れんとにかくきゅんきゅんじゃ！失礼しました (2021年1月30日 6時) (レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
りっつ(プロフ) - 度々しつれいします。緑ちゃんて我々に見せる姿はぶりっ子と違うのににじみ出る可愛らしさが拭えないって感じするのですよね、その悶絶キャラが遺憾無く反映されてる様にキュンキュンしています！傑作にも程があると思います！大好き！ (2021年1月30日 6時) (レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2021年1月24日 19時
