【小説版】悲劇のブラックスワン (ページ34)

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復讐と刀と血ページ34

「いよいよカ...」

弁籟は緊張していた、何故なら自分の復讐対象と勝負するからだ、あれは今から数年前の事...

当時中学生だった弁籟は三つ目の奇形で周りから孤立していた...彼が三つ目の原因は母の腹の中にいた頃、母が足を滑らし汚染された川に落ちてしまいそれにより汚染水が体内に入り奇形胎児になってしまったからだ...両親も悲しんだ、醜い姿になった我が子を見て悲しさでいっぱいだった...

しかし母と父は普通の子と同じ生活をさせる為に努力した、それにより弁籟は普通の子と同じ生活をしていた、そんなある日、彼は5人の友人と出会った

ー片手が無い「陽」

ー両目が無い「蘭丸」

ー下半身不随の「紀南」

ー両足の高さが合ってない「(魏流」

ー口が裂けている「果林」

弁籟と同じように醜い姿の者達だった、6人はすぐに仲良くなり幸せな時を過ごしていたが...長くは無かった

その原因が斗六のメンバーである

ーリーダー「鱗芽」

ー副リーダー「蝦蟇」

ー取り巻き「魔黒」

ー情報屋「帰臥」

ー雑用「三国」

彼らにより崩壊してしまった...

その日、弁籟は遅刻しており急いでいた

「やばい、遅刻する！」

しかし、彼が見たのは真っ赤な炎で燃え盛る学校だった

「...は？...」

彼は呆然としていた、そしていくつも救急車、消防車、パトカーが走って来ていた...

火事はなんとか収められたが学校は全焼し更に友であった陽、蘭丸、紀南、魏流、果林は死亡していた...それも死因は射殺...斗六の奴らのせいだった...

彼は5人の葬式に出て何故自分だけ残ってしまったのか後悔していた、それと共に復讐の炎が燃えていた

「(許さない...殺してやる...殺してやる！！！)」

弁籟は日本に留学したいと嘘を吐き日本へ行く事にした、幸い頭が少し良かった為名門校である達人高校へ行く事が出来た、それから素早く手続きを終え日本に行った...

日本にて

「アイツら...絶対にぶっ殺す！」

弁籟は斗六のメンバー達に怒りの炎を燃やしていた、すると弁籟は自分の近くにあった縦長の箱に気がついた

「これは...！？」

その中に入っていたのは刀だった、更に手紙があり弁籟はそれを読むと祖父から届いたと分かった、弁籟の祖父は有名な鍛冶屋を営んであり元ヤクザだった、その為密かに刀を届けることが出来た

「...じいちゃんありがとう...絶対にこれでアイツらの首を取る！」

そして時は来た