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ブラックスワンとイーグルス ページ23

――時は僅かに遡る。

 フルコンボ!
 フルコンボ!

「やった、全良!」
「流石、天妖ノ舞だナ」
「次私やっていい?」
「いいよー! かわるね?」
 一台の太鼓ゲーム筐体の前で、数人の男女がわいわいと話していた。
 いかにも学校帰りからそのまま来たような、達人高校の制服を纏った数名。それに深緑の髪の少女と、銀が混じった黒髪の青年。
 全部で六人、そして全員が凄腕のゲーマーだ。

 神堂翼禍、SORA-VI 火ノ鳥。
 玉川最斗、さいたま2000。
 瀬戸口冬乃、天妖ノ舞。
 薔薇捗朱凛、Red Rose Evangel。
 駅坂弁籟、駅弁2000。
 乱咲桜花、百花繚乱。

 そんな感じでわいわいとゲームをしていると。
「おう、お前らが例のゲーマー集団か?」
 翼禍がコインを入れようとしたら、急に野太い声が聞こえた。
 顔を上げると、数名の若者。
「……誰?」
「俺たちはゲーマー集団イーグルス。今日こそ決着つけさせてもらうぜ!」
「何の話ダ」
「あ、それ、この前僕が喧嘩ふっかけられてコテンパンに倒した人たち!」
 思い出したように冬乃が手を叩く。桜花は怪訝そうに問うた。
「……何したんですか冬乃さん」
「んー、ゲームでコテンパンに倒してプライドへし折っただけだよ」
「その仇だよ!! 天妖ノ舞、許すまじ!!」
「え、許してくれるの!?」
「違うよ、許すまじって「許す、マジ」ってことじゃないよ。「許さない」って意味だよ」
 冷静に突っ込みを入れた薔薇捗は、イーグルスの面々に向き直る。
「……つまり、ゲームで対決して決着をつける……ということですか?」
「おう、その通りさ!」
「……分かりました、それ、私たち全員で受けて立ちます」
 その言葉に、イーグルスの面々は笑みを深くする。
「そうこなくっちゃな!」
「じゃあ今度こそコテンパンにやっちゃうよ!! ね、皆!」
「ああ」
「当たり前だよ」
「当然です」
「ブッ殺す!」
「じゃあ、やろっか」
 売られた喧嘩は買わざるをえないのがゲーマーという生き物だ。
 全員が肯定の意志を示し、空気が熱くはじける。

 一回戦、薔薇捗vsマサト。
 二回戦、乱咲vsショウタ。
 三回戦、駅坂vsヒロキ。
 四回戦、玉川vsアキラ。
 五回戦、神堂vsレイ。
 最終戦、冬乃vsキリト。

「じゃあ……曲目はどうする?」
「そっちの好きに決めて」
「分かった」
 翼禍の言葉に、リーダーのキリトは笑みを深くする。
「じゃあ……開戦だ!!」

ブラックスワンVSイーグルズ 前編→←神主と暗殺者



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ゲームセンターの右利き(プロフ) - 更新しました (2018年10月4日 16時) (レス) id: a195e655bb (このIDを非表示/違反報告)
ゲームセンターの右利き(プロフ) - 更新します (2018年10月3日 22時) (レス) id: a195e655bb (このIDを非表示/違反報告)
ゲームセンターの右利き(プロフ) - 最近更新されて無いな(´;ω;`) (2018年10月3日 22時) (レス) id: a195e655bb (このIDを非表示/違反報告)
ゲームセンターの右利き(プロフ) - 更新終わりました! (2018年6月21日 17時) (レス) id: d3506cc5fd (このIDを非表示/違反報告)
ゲームセンターの右利き(プロフ) - 更新します! (2018年6月21日 17時) (レス) id: d3506cc5fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:主催者ゲームセンターの右利き・参加者全員(SHEI☆、ゆずぽん、(新!)ひよウニ、) x他3人 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/7OzNV5SdksSA8JE?s=17  
作成日時:2018年1月22日 8時

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