【小説版】悲劇のブラックスワン (ページ15)

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零時前の空きマンションページ15

「あと、10人。」

明るくもなく、静かでもなく、

空きマンションの屋上で呟いた彼女の名は冬乃…いや、暗黒のスナイパー。

任務の時とガラリと人格が変わる暗黒のスナイパー

任務を開始してから3分経った、だが、残りは10人。

暗殺目的は、ボロマンションを拠点としている100人の暗殺。

それを意図も容易く殺っていく、これが悲劇のブラックスワンの力だ。

【暗黒のスナイパー】その名の由来は、暗殺する時に真っ黒な巫女風な服を着ているから。

もう一つの、意味がある。

それは＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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暗黒でも、ターゲットは逃がさないからだ。

それが暗黒のスナイパーの由来だ、考えてみると恐ろしい。

「あと、1人。」

やはり、最後に残っているのは体術が優れている奴等だ。

…だが、彼女の視界にターゲットは映っている。

バンッ!!

今回はヘカートで仕留めたようだ。流石、仕事が早い。

「あと、0人。任務完了」

ターゲットはもういない。任務は完了した

「よしっ！任務完了したぞ～!!おだい貰いに行かないt…って、その前に服着替えなきゃ。」

元々持っていた私服にはや着替えし、任務服を燃やした。

「じゃーね。お洋服さん、君の代わりはまだまだいるんだよ」

冬榎は、暗殺者・ゲーマー・ユーチューバーとして活躍している。

その為に、収入も沢山入るわけだ。

「あー、あー、こちらは暗黒のスナイパー。任務完了、おだいを頂戴したいんだけど。」

「…ん、了解した。今月分と一緒に宜しくね、裏切ったら殺ってあげるから」

【殺ってあげる】、この言葉を暗殺者に言われたら恐怖が襲ってくる。

「どうしようかな…家に真っ直ぐ帰る？いや、遠回りで帰ろっと！」

どうやら遠回りして家に帰るようだ。

「あれって麻音先輩と翼禍先輩??…ああ、察した。そういうことか」

リア充が大嫌いな二人、任務服、遊園地、これらの情報で全て繋がった。

「いいかい？自分、僕は何も見ていない。OK??…じゃ、じゃあ早く帰んなきゃ！」

自分に自己暗示して家に帰った冬榎、今のことを思い出すと眠れなくなる。

ちょっとした恐怖で、珍しく宿題をやった冬榎の一日。

…夜更しし過ぎて、寝坊し、遅刻して、プリント10枚になるのは言うまでもない。