20.あっという間 ページ21
相手の不良集団はここに来る前の山賊より多い。コネシマ様がいるとはいえ、気を緩めてはいけない。大剣を手に取るコネシマ様に合わせナイフを構える。
近くにあるバールなどを掴み、迫る集団を避けながらナイフで切りつけた。
『…！』
一振りして驚く。愛用していたナイフかと思うぐらい切れ味が良く使いやすい。
勢いにのって相手の戦力を削っていく。しかし調子良く進めるのは私が強いからではなく、殆どコネシマ様のお陰。空を切る音と共に人が何人も吹っ飛ぶ光景は驚くしかない。自分と同じ位の剣を糸のように操ってしまうコネシマ様は相当な力のある人なのだろう。
『はぁ…はぁっ……あと、少し…』
相手の戦力と共に自分の体力も削れていく。調子は良いのに体が思うように動かない。
『いｯ…ああぁっ！』
kn「A！！」
隙をつかれて治っていない左腕を捕まれる。痛みで怯む私にコネシマ様が気付き、腕を掴む不良を倒して私に駆け寄り心配する。
kn「大丈夫か？」
『はい、大丈夫で……後ろっ！』
kn「やばっ……」
コネシマ様の後ろに鉄パイプを持ち、降り下ろそうとしている不良に気付くが間に合わない。
コネシマ様の頭に当たると思った瞬間＿＿
「あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ｯｯ！！」
鉄パイプを持っていた不良の腕が吹っ飛び、叫び出す。そして次々と不良集団が血を出して倒れていく。訳が分からず、私とコネシマ様はただ見る事しかできなかった。
それからはあっという間で、不良集団は皆倒れ、長の首にナイフを突きつけている光景が広がっていた。
やっと落ち着いて姿が確認できるようになり、改めて見る。集団の長にナイフを突きつける人は緑のパーカーを着て、深く被ったフードからは少し薄い茶色の髪が出ている。
zm「…シッマ、いくら弱い奴でも油断はよくないで？人数が多ければ尚更や」
kn「ゾム…！」
ゾムとコネシマ様に呼ばれるあの人は、きっと店員が言っていた幹部の人だ。そう思っているとゾム様が私に気付きコネシマ様に聞く。
zm「あの子は何なん？」
kn「あぁ、Aって言うんや。大先生の代わりに見回り手伝ってもらっとるんよ」
『初めまして、ゾム様。コネシマ様の見回りをご一緒させていただいてます。Aと言います』
そう言って頭を下げた。
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素人 - 夜狐さん» 夜狐様 - 読んで下さり、本当にありがとうございます！ 不定期な更新で申し訳ありませんが、頑張りたいと思っていますので宜しくお願い致します！^^ (2018年1月21日 16時) (
レス) id: c1c814a0a0 (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 - 作品、見させて頂きました！戦闘シーン…とても良かったです！これからも更新頑張ってください♪ (2018年1月9日 14時) (レス) id: 51c7885456 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：素人 | 作成日時：2017年12月5日 22時
