麦わら海賊団の白い医者 3 【ONEPIECE】 (ページ48)

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帽子とマフラー(過去編) ページ48

これはかつてAとローが共に暮らしていた時の話

＿＿＿フレバンス

『ﾊｧ〜…寒い…』

今2人は近づくクリスマスに向けて、ラミのプレゼントを買いに来ていた

Aの吐く息は白く、手も鼻も赤くなっている

ロー｢仕方ないだろ?今日は今年1番冷え込むって母様が言ってたし｣

『ローはその帽子があるから寒くないでしょ、ずるい…』
ロー｢これお前がプレゼントしてくれたやつだぞ!?それに服は対して変わらないだろ、寒がりだな｣

確かにローもAも家を出る前に母にとめられ、モコモコの上着を着ているがそれでも寒いものは寒い

『寒いぃぃ』
ロー｢……(そういえば、もうそろそろAも誕生日だったな…)｣

Aの誕生日は12/31
ローには年末だから覚えやすいと何回も言っていた

ロー(…Aは何が欲しいんだ?)

かくして、ローの“こっそり欲しいもの大調査”が始まった

＿＿＿

入った店は雑貨店
『あ、こんなのラミに似合うんじゃない?』
Aが持ち出したのはピンクの耳あてだった

ロー｢こんなのつけてたら音が聞こえないだろ｣
『…耳あてをどういう用途で使うものだと…?』

ブツブツ他のものを探すAとは別に
ローは店内を回っていた

ロー｢あ…これ……｣
見つけたのは白いマフラーだった

＿＿＿

『昔ね〜お母さんがマフラー編んでくれてたの。白い糸で、真っ白なマフラー!!フワフワで暖かくて＿＿』

＿＿＿

ロー(そういえばそんなことも言ってたっけ……)

『ローいた!!いいの見つかった?』
ロー｢いや、なかった……もう少し探したいから先出て待っててくれ｣

『うん、わかった』

Aが出ていくのを見届けてからマフラーを持ち、会計をする

｢坊や、ガールフレンドへのプレゼントかい?｣
シワシワのばあちゃんがお金を受け取る時に笑いながら聞いてきた

ロー｢ガッ!…ち、違う!!友達にだ!!｣
｢ヒッヒ…そうかそうか、まいど!!｣

店を出ると近くのアイスカーでAはおじさんと話しながらアイスを食べていた

ロー(さっきまで寒いって言ってたよな…?)
『…あ!いいの買えた?』
ロー｢あ、まあな(やべぇ、ラミの忘れてた…!!)｣

おじさん｢僕もいるかい?この子可愛いからサービスしちゃうよ｣
ロー｢い、いらない!帰るぞ!!｣

早足で戻るローを後から追いかける
『え、早いっ!おじさんアイスありがと〜!!』
おじさん｢気をつけてな〜｣

『なんで急に?』
ロー｢…｣

誕生日にマフラーを渡す話はまた今度