麦わら海賊団の白い医者 3 【ONEPIECE】 (ページ47)

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医者の不養生ページ47

『……これもダメ…どうしたら…』

サイクロンの1件の時、Aは1人ラウンジで医学書や論文を見漁っていた
ナミの症状に一致する文献がないかずっと探していたのだ

(…本当ならもっと…沢山の本だってあったのにな……
＿＿＿でも、無理か……)

何かを思い出したのか、悲しく笑った
『…あ、もしかしたら…』

女部屋にココヤシ村で貰った別の本があったと思い出し、椅子から立ち上がった
＿その時

『……!!』
全身に痛みが走り、倒れ込んでしまった

(……っこんな時に!)
彼女を襲ったのは珀鉛病の症状だった

(＿何で!?前からまだそんなに経ってないはずなのに!!)

何とか立ち上がり、椅子にもたれ掛かるも虚しく、体からは力が抜けていく

『……ﾊｧ…ﾊｧ…』
しまいには熱まで出始めた。体を襲う痛みと高熱によって意識を保つのも難しい
(……こんな……時…に……)

ついには気絶に等しい勢いで眠りについた

＿＿＿

ル｢南へ行くぞーっ!!｣
全｢おおおーっ!!｣

ゾロは意気込む一同とは別にAを探していた
ゾ(…あいつどこ行きやがった)

ｷｨ…
ドアを開け、入ったのはラウンジ
中には探していたAがいた…だが、様子がおかしい

ゾ｢…?おい……また寝てんのか?｣
声をかけても返事がないから寝ているのだと思ったが、近づけば荒い息が聞こえてきた
よく見ると顔も赤い

ゾ｢…どっ…!?、大丈夫か!?おい!｣

肩を揺らすと目を覚ました

『……っ』
Aはどこか痛むのか顔を歪める

ゾ｢やっぱお前調子悪いんじゃねぇか!!ナミもだけど、寝とけ!｣
ゾロは有無を言わさずAを担ぎあげ、部屋を出た

『い…大丈夫だから!じ…っぶんの事は自分で…わかってるし!!』

ゾ｢うるせぇ｣

ル｢ゾロ、どうした?｣
ゾ｢こいつも熱出してんだよ｣

サ｢えぇ!?Aちゃん大丈夫!?｣
『…私よりもナミが…!』

ゾロはそんな事無視といった様子で歩いていく
そんな動きにAも諦めたのかはたまた疲れきったのか、ピタリと動かなくなった

＿＿＿

ウ｢…Aまで…｣
ビ｢大丈夫かしら…｣
ル｢Aまで、…急げ〜!今すぐ島に!!｣
サ｢Aぢゃんまでじなないよなぇ(ちゃんまでしなないよねぇ)!!｣

サンジは再び泣きわめく

ルフィは甲板を走り回り、焦って帆を引っ張り破壊する寸前だったところをウソップに止められた

ウ｢と、とにかく急ぐぞ!!｣

一行は先の見えない島に向かって進む