麦わら海賊団の白い医者 3 【ONEPIECE】 (ページ38)

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巨人ページ38

『え…永久指針(エターナルポース)!?』
サ｢多分アイツらが落としてったんだろ｣

サンジくんはそれをポケットに入れ、立ち上がる

サ｢それじゃあ…行こっか〜♡ﾝナミさんとビビちゃんが俺を待っている〜!♡｣

もうこのノリにはついていける。そんな風になってしまった自分も恐ろしいとつくづく思う今日

＿＿＿

あの建物を出てしばらく進むと少し開けた場所に出た

『……何これ、巨人?それに血まみれ…』
サ｢…デカ!!……まるで殺し合いでもしてたみてぇだ｣

見えたのは倒れた巨大な人間、それに加えて辺りに飛び散る大量の血

急いで巨人に近づくもうつ伏せ状態で倒れているから傷口が見えない
でもこの血の量なら止血しないと死んでしまう

『…サンジくん、一旦船に戻って医療キット全部持ってきてくれない?』
サ｢わかった!｣

サンジくんが船へと走ると共に治療をはじめる
とはいえども傷口が隠れては何も出来ないので＿＿＿

ﾊﾟﾁﾝｯと指を鳴らし、辺り一体が白い膜で覆われる

『ﾌｰｯ…』
バラティエの時のようにこの能力内で動かす物は重いほど体力が減ってしまう
集中力と気合いを入れ直し、能力を使った

動かした物は辺りに大量に生える大木
1本だけでも相当な負荷がかかるのに今回は3本使う
巨人の体と地面にある隙間に大木を入れ、テコの原理で体をひっくり返した

『……っはァ…はァ…』

息を整える暇もなく、巨人の肩に乗り傷口を確認する

サ｢Aちゃーん!!持ってきたよー!!｣
『ありがとう!』

いいタイミングでサンジくんは戻ってきた

2人で巨体に大量の包帯を巻き、無事止血を終える

『ごめんね、手伝ってもらっちゃって』
サ｢いやァ大丈夫、にしてもまだ目を疑うぜ。こんなデカい人間がこの世にいるなんてな｣
『治療方法は普通の人間と変えてないけど大丈夫だよね…』

未だ目を覚まさない巨人を見て不安に思うが、それと同じくらいナミ達の方も心配だ
なんせMr.0の電話で刺客が送られたとか何とか

サ｢……俺はナミさん達を探しに行ってくる、Aちゃんはここで待ってて。心配なんだろ?このデカおっさん｣
『…うん!』

サンジくんは意図を読みとってくれたのか、1人森の中へ消えていった

『(終始ナミとビビの事しか言ってなかったな…)』