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金城先輩は、何も分かっていない。
今もこうして、私の足を心配して、私の未来を心配して、今年のインターハイを諦めさせようとしている。
アキレス腱断裂の可能性･･･？
そんなのならないかもしれないし、可能性のお話なら私の意志はもう固まっているのに。
本当に、先輩は何も分かっていないんだ。
「諦めろって、そう言いたいのですか･･･？」
「っ。････ああ。そうだ。姫、お前には未来が･･･」
「未来なんてどうでもいいです･･･っ」
「･･･っ！？何を･･･言っている･･･？」
先輩の言葉に被せるように発言した私に、金城先輩は信じられないというように視線を私に向けた。
やっと目が合って、私は先輩の目を真っ直ぐに見つめる。
「金城先輩と、田所先輩と、巻島先輩･･･。３年生と一緒に走れるインターハイは今しかないんです。私は、先輩たちと、３日目を走りたい。来年のことは、後で考えます」
「姫･･･。だが、走れなくなる可能性もあるんだぞ」
「でも、走れるかもしれない可能性だってあるんです」
真っ直ぐに金城先輩を見つめて、私の可能性のお話をする先輩に逆の可能性もあるのだと主張する。
先輩は困惑した表情で、『しかし････』と言う。
私は、するりと包まれている左手を先輩の両手から引き抜くと、右手の甲に刺さっていた点滴の透明な針を引き抜いた。
ポタリポタリと流れる血を見て、先輩は慌てて私の手の甲を押さえて、片手でナースコールを押す。
「何をしている！」
「先輩は･･･何も分かってないですっ。私は、走れる可能性があるなら、先輩たちと走りたい！それでもし、来年走れなくなっても、先輩は、言っていたじゃないですか！」
「何の話を･･･」
「手嶋先輩と青八木先輩が今年、走れなくても、全力でサポートしてくれる手島先輩たちも、チームの仲間だって！」
「･････っ！」
「だったら、私も、来年もし走れなくなっても、全力でサポートしますっ。だって、私も･･･。私も総北チームの仲間だからっ！」
はぁはぁと、息を切らせて叫んだ私を、先輩は私の手を押さえていない片手で抱き締めた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - 佐藤悠真さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾何度も評価出来ないことを初めて知りました（汗）応援ありがとうございます♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月25日 1時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - このお話大好きでいつも閲覧させてもらってます。でもそこに襲いかかってくるのが評価は一度しかできないという冷たい現実…(泣)いつも応援してます！更新頑張ってください！ (2020年4月25日 0時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - みー姉さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾好きの一言にたくさんの気持ちが篭っているのを感じてとても嬉しくなりました。その一言で十分です！今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月24日 1時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
みー姉 - 好きです。私もローディーで…とか最初から読んでます…とか、初コメですとか、色々言いたい事はあったはずなのですが、頭悪い感想しかなくなりました。好きです。 (2020年4月24日 0時) (レス) id: fdbf7ce13f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Lienさん» 嬉しいコメントありがとうございます♪何度も読み返してくださっていると聞いて心がポカポカになりました＾＾頑張って続けていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月2日 17時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年12月17日 2時
