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この人･･･本当はとても強い人なんだ。
だったら、人の心を掻き乱すようなあんなズルイやり方しなくてもよかったんじゃないの･･･？
すると待宮さんの口から御堂筋くんの名前が出た。
待宮さんが御堂筋くんと協調する約束しているってことは、いよいよ負けられないってことだよね･･･。
だって、私たちが負けちゃったら、金城先輩と今泉くんが･･･。
そんなの･･･絶対駄目だよ！
そう思っていたら、突然待宮さんが荒北さんに頭突きをした。
「ぐ･･･っ」
「荒北さん･･･っっ！」
荒北さんは体勢を立て直したけど、頭からは血が流れ落ちている。
や、やだ･･･っ。
どうして、そんなやり方ばかりするの･･･？
「や、やめて･･･ください･･･っ！待宮さん･･･っ」
「姫ちゃん。やられたらやり返したらええんじゃあ。これは開始のゴング代わりなんじゃから」
「･･･っ。あ、なたは、強いです･･･。でも、こんなの、こんなやり方、誰も幸せに、なれませんっ。待宮さん自身も･･･っ」
涙が溢れそうになるのを必死に堪えて待宮さんを見ると、待宮さんは私を真っ直ぐに見つめて、眉を寄せている。
苦しそうにグッと歯を噛み締めた待宮さんは、前に視線を戻して加速した。
後ろを走っていたおかっぱ頭の人がチラリと私に視線を移して困ったように眉を下げて苦笑いしたのが視界に入る。
私の言葉は、何も届かなかったのかもしれない･･･。
だけど･･･。
広がる翼をそのままに荒北さんを引きながら、感覚の鈍った足で必死にペダルを回す。
金城先輩･･･今泉くん････っ。
ガッ･･･！
鈍い音が聞こえて顔を上げると、待宮さんの隣りにいた眼鏡をかけた人がふらついていた。
もしかして、チームメイトにまで･･･？
荒北さんは舌打ちしながら更に加速して待宮さんに並んだけど、それに気づいた待宮さんはまた頭突きをしようと頭を引いた。
「や･･･っ。やめてください････っ」
叫んだ瞬間、荒北さんがガツンと肩を待宮さんにぶつけて頭突きを阻止した。
肩をぶつけたまま待宮さんは荒北さんをグイグイと押している。
左から右に押される荒北さんのペダルが中央分離帯にぶつかって火花が上がった。
このままじゃ････。
待宮さんは去年の広島大会での雪辱を、恨みを晴らすんだと叫ぶ。
荒北さんは待宮さんの肩に手を置いて、その気持ちは分かると言うと、待宮さんは荒北さんの腕を振り払った。
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瑠璃色の夢(プロフ) - 佐藤悠真さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾何度も評価出来ないことを初めて知りました（汗）応援ありがとうございます♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月25日 1時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - このお話大好きでいつも閲覧させてもらってます。でもそこに襲いかかってくるのが評価は一度しかできないという冷たい現実…(泣)いつも応援してます！更新頑張ってください！ (2020年4月25日 0時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - みー姉さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾好きの一言にたくさんの気持ちが篭っているのを感じてとても嬉しくなりました。その一言で十分です！今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月24日 1時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
みー姉 - 好きです。私もローディーで…とか最初から読んでます…とか、初コメですとか、色々言いたい事はあったはずなのですが、頭悪い感想しかなくなりました。好きです。 (2020年4月24日 0時) (レス) id: fdbf7ce13f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Lienさん» 嬉しいコメントありがとうございます♪何度も読み返してくださっていると聞いて心がポカポカになりました＾＾頑張って続けていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月2日 17時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年12月17日 2時
