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待宮さんの横を並走していた人がこちらに勝負をしようと言ってきた。
この先の給水所までに２０ｍ離されたら負けだという勝負。
前を引いていた広島の２人が下がって、この２人がスプリンターでは無いということが分かって愕然とする。
こっちはスプリンターは誰ひとりいない。
しかも、この状況では完全に私はお荷物だ。
待宮さんは荒北さんを睨みつけて汗を拭った。
「悪運だけでここまで来たと思うなよ。箱学ぅ！！さあ、やろうや。２０ｍ引き離しバトル！勝った方が先頭行きじゃああ！！」
「っ！！」
加速する広島の人を追う荒北さんの表情に焦りの色が浮かんでいる。
この状況･･･よくない･･･よくないんだ･･･っ。
待宮さんは長い舌を出しながらこっちを振り向いて笑っているけど･･･怖くて私の足はガクガクと震えている。
どうしよう･･･怖い･･･っ。
待宮さんはハンドルに両胸を打ちつけながらダンシングしていく。
もう旗１本分離されているし、この旗の間隔は１本分で１０ｍだってさっき広島の人が言ってた。
「あ、荒北、さんっ。わ、私････っ」
「姫っ。悪い。妙なことに足突っ込ませちまって！」
「いえ･･･っ。で、も。金城先輩と、今泉くんに、あの人･･･近づかせたく、ないんです･･･っ。私、はぁはぁ･･･。精一杯、引きますから･･･っ。だ、から･･･っ」
「だったら･･･。姫には無茶言うが、ちょいと付き合ってくれや。おい真波！姫も、千切れるほど足ぶん回すぞ！！絶対俺から離れんな！！」
「「はいっ」」
荒北さんはこんな時でさえ、私のことを気にかけてくれている。
だったら、私はその気持ちに少しでも答えないといけないんだ。
ぶわりと翼を広げて荒北さんと真波くんを包み込むとグンと身体が押し出される。
もう足の痛みも麻痺してるけど、逆にそれが有り難かった。
私の後ろを走っている真波くんの荒い息づかいも聞こえて、私だけが苦しいんじゃないんだと自分の心と身体を叱咤する。
すると荒北さんは叫びながら広島の人たちに追いついた。
「俺の場合、そうやって目の前チラチラ走られる方が･･･燃えるんだよ！！振り出しだ。待宮。一気にカタつけようと思ってただろうが、残念だったなぁ！させねぇよ！！」
その言葉を聞いて待宮さんは笑い声を上げた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - 佐藤悠真さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾何度も評価出来ないことを初めて知りました（汗）応援ありがとうございます♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月25日 1時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - このお話大好きでいつも閲覧させてもらってます。でもそこに襲いかかってくるのが評価は一度しかできないという冷たい現実…(泣)いつも応援してます！更新頑張ってください！ (2020年4月25日 0時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - みー姉さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾好きの一言にたくさんの気持ちが篭っているのを感じてとても嬉しくなりました。その一言で十分です！今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月24日 1時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
みー姉 - 好きです。私もローディーで…とか最初から読んでます…とか、初コメですとか、色々言いたい事はあったはずなのですが、頭悪い感想しかなくなりました。好きです。 (2020年4月24日 0時) (レス) id: fdbf7ce13f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Lienさん» 嬉しいコメントありがとうございます♪何度も読み返してくださっていると聞いて心がポカポカになりました＾＾頑張って続けていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月2日 17時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年12月17日 2時
