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「お前は････広島代表、呉南工業の･･･」
金城先輩の言葉で、私を後ろから抱きしめている人が広島代表の選手の人だということだけは理解する。
だけど･･･どうしてこんな状況に陥っているのかは分からない。
「クリスちゃん。周りに姫って呼ばれとるんじゃったか？のう？姫ちゃん」
「･･･っ。は、なして、ください･･･っ」
「そんな釣れんこというなや。子供や思たら高校生やと聞いてびっくりじゃ。え？」
腕が緩んで恐る恐る斜め後ろを見上げると、まるでチェシャ猫のように目を細めて笑う赤茶色の髪の男の人が立っている。
何だか、この人････怖い･･･。
「てめぇ･･･。触んじゃねぇよ！」
「ひゃ･･･っ！あ、荒北さん･･･っ」
荒北さんが広島代表の人の腕の中にいる私の手を引いて、私を背中に隠してくれる。
後ろから荒北さんを見上げると、大きな背中にホッとした。
荒北さんはこちらを振り向かなかったけど、思わず荒北さんのジャージの裾を握った。
広島代表の人は金城先輩と福富さんに、自分は『ホシ』を持っていると言って、なんだか揉めているみたいだ。
金城先輩と福富さんに触れた広島代表の人に、荒北さんは怒りを露にしている。
そろりと荒北さんの後ろから顔を出してみると、バッチリと目が合ってしまった。
ビクリと肩を揺らした私を手嶋先輩が後ろから引き寄せてくれて、慌てて振り返った私は手嶋先輩の腕の中で先輩の胸におでこを押し付けてしまう。
「ワシが勝ったら姫ちゃん、ワシのものになるんじゃけぇのう？約束じゃ」
「ぇ･･･？」
驚いて手嶋先輩の腕の中で振り向いたけど、私の前にはしっかり荒北さんの背中があって、様子を窺うことは出来なかった。
勝ったら私、この人のものに･･･それってどういう意味･･･？
「こいつは物じゃねぇんだヨ！勝手に決めんじゃねぇ！」
「･･･その通りです。姫は『はい、そうですか』と言ってホイホイと差し出せるほど軽い存在じゃない･･･っ」
荒北さんに続いて手嶋先輩も私を護ろうとしてくれているけど、ニヤニヤと変わらない笑みにフルリと震えた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - 佐藤悠真さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾何度も評価出来ないことを初めて知りました（汗）応援ありがとうございます♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月25日 1時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - このお話大好きでいつも閲覧させてもらってます。でもそこに襲いかかってくるのが評価は一度しかできないという冷たい現実…(泣)いつも応援してます！更新頑張ってください！ (2020年4月25日 0時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - みー姉さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾好きの一言にたくさんの気持ちが篭っているのを感じてとても嬉しくなりました。その一言で十分です！今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月24日 1時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
みー姉 - 好きです。私もローディーで…とか最初から読んでます…とか、初コメですとか、色々言いたい事はあったはずなのですが、頭悪い感想しかなくなりました。好きです。 (2020年4月24日 0時) (レス) id: fdbf7ce13f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Lienさん» 嬉しいコメントありがとうございます♪何度も読み返してくださっていると聞いて心がポカポカになりました＾＾頑張って続けていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月2日 17時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年12月17日 2時
