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とうとうインターハイの最終日の朝がきた。
包帯の巻いた左足を少し動かしてみるけど、少し引き攣る感じがあるだけで、そんなに痛みは感じない。
むしろ昨日点滴を無理に引き抜いた右手の甲の方がピリリと痛むくらいで、ホッと胸を撫で下ろした。
レースジャージに着替えてみんなと合流すると、金城先輩と巻島先輩に頭を撫でられて、痛みが出たら無理せずにレースから離れろと言われてしまう。
頷かなければいけない雰囲気に、自然と頭をゆっくりと縦に振ってしまった。
田所先輩にだっこしてもらって今日のスタート地点に向かう。
箱学のみんなももうコースに入ろうとしていて、私を見つけると立ち止まってくれた。
「おはようございます」
「ああ。おはよう。･･･その足、どうした？」
福富さんが田所先輩にだっこされている私の左足を見て聞いてくれたけど、うぅ、今は触れられたくない話題です･･･。
「な、何でもないですよ」
「････。田所･･･？」
「･･･まあ、いろいろあるんだよ」
田所先輩の言葉に納得いかない顔をしている福富さんの横から、荒北さんが顔を出す。
そして田所先輩におろしてもらった私の頭を片手で鷲掴みにされてしまった。
「おい、姫。またお前は１人で馬鹿やってんじゃねぇだろうな？」
「えぇ･･･？私、馬鹿ですか･･･」
「･･･そうは言ってねぇよ。落ち込むなコラ」
ガシガシと頭を乱暴に撫でられたけど、きっと心配してくれているんだろうな。
福富さんとお話している荒北さんの横顔を見て、私は嬉しくなった。
だけど、突然後ろから誰かに抱き締められて、その香りが知っている誰のものでもないことに気づいて悲鳴をあげてしまう。
「っ！？き、きゃぁぁぁっ！？」
「「「っ！？」」」
総北と箱学のみんなが驚いたように私を見て、近くで待機していた手嶋先輩と青八木先輩も飛び出してきてくれた。
後ろから抱き締められている私は振り向くことも出来ずに体に回った腕を掴むことしか出来なかった。
顔の見えない、知らない人に抱き締められるのは、思っている以上に恐怖を駆り立てるものなのだと、私はこの時初めて知ったんだ。
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瑠璃色の夢(プロフ) - 佐藤悠真さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾何度も評価出来ないことを初めて知りました（汗）応援ありがとうございます♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月25日 1時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - このお話大好きでいつも閲覧させてもらってます。でもそこに襲いかかってくるのが評価は一度しかできないという冷たい現実…(泣)いつも応援してます！更新頑張ってください！ (2020年4月25日 0時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - みー姉さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾好きの一言にたくさんの気持ちが篭っているのを感じてとても嬉しくなりました。その一言で十分です！今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月24日 1時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
みー姉 - 好きです。私もローディーで…とか最初から読んでます…とか、初コメですとか、色々言いたい事はあったはずなのですが、頭悪い感想しかなくなりました。好きです。 (2020年4月24日 0時) (レス) id: fdbf7ce13f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Lienさん» 嬉しいコメントありがとうございます♪何度も読み返してくださっていると聞いて心がポカポカになりました＾＾頑張って続けていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月2日 17時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年12月17日 2時
