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私は小野田くんの後ろに下がって、小野田くんが前に出た時のためにとポジションの確認をしていた。
だけど･･･、何だかおかしいなと気づいた。
小野田くんの後ろから、どんどん選手たちに追い越されて、あれ？と思ったときには総北チームのジャージが見えなくなっている。
何となく焦りを感じて後ろから声をかけようとした時だった。
前を走る小野田くんの体がブレたと思った瞬間に突然たくさんの大きな音と共に私の体は投げ出されたんだ。
遠くから、泣き出しそうに悲痛な叫び声が聞えて意識が浮上する。
「････め！！････姫！！」
「････お、のだ･･･くん･･･？･･･っ。い、た････っ」
どうして、小野田くんが私に覆い被さってるのか分からない。
小野田くんの肩越しに、青空が見えて不思議に思うけど･･･それより、小野田くんは頬に擦り傷を作っていることに気づいた。
「姫･･･っ。ごめんっ。僕･･･っ。ごめんっっ！」
「･･･？大丈夫･･･だよ？それより･･･何が････。っ！れ、レース！」
慌てて起き上がると、周りにも倒れている人たちがいて、たくさんの選手たちが自転車に跨って慌てたように走り出している光景が広がっていた。
何･･･？
一体何が起こっているの･･･？
小野田くんに大丈夫だからと伝えると、自分の自転車のチェーンが外れていることに気づいた小野田くんは慌ててチェーンを直している。
私は、膝と腕と頬を擦り剥いているだけみたいだけど、この非現実的な光景を座り込んだままぼんやりと見てしまっていた。
運営の人が私に安否確認をして、それに頷くと、危険するかと聞かれて驚いて運営の人を見上げると、最下位だと告げられて、頭が真っ白になってしまった。
慌てて小野田くんのすぐ近くに倒れている自転車を起こしていると、手嶋先輩と青八木先輩と杉元くんが来てくれて、先輩たちの心配そうな顔を見て、やっと現実に戻ってきた感覚になった。
「姫！小野田！！」
「･･･っ。怪我･･･」
手嶋先輩と青八木先輩の顔を見上げて泣きそうになった時、小野田くんのチェーンが嵌まる音が聞えて私はハッと我に返った。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾メロメロ･･･なんて素敵なお言葉でしょう（嬉）そしていつも温かいお言葉とても励みになります。今後も頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月24日 19時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 姫ちゃんはどうなってしまうのか、次回が気になっちゃいます！荒北さんの誤解がとけて良かったです♪皆さん姫ちゃんにメロメロですね！更新頑張って下さい*^^* (2019年12月24日 12時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Mayuさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾大好きと言っていただけてとても励みになります♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月17日 2時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
Mayu(プロフ) - 第9期，お疲れ様でした！瑠璃さんの作品，大好きです！これからも頑張って下さい。応援してます！ (2019年12月16日 15時) (レス) id: bf6e64c20c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ふたばさん» ありがとうございます＾＾ゆっくり構想を練りたいと思います。いつも励みになっております(*^^*) (2019年12月16日 4時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年10月7日 6時
