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総北がワンツーでファーストリザルトをとったことが周りの選手たちに伝わっていくのが分かる。

集団の車輪の音よりザワザワと騒がしくなっていく。



すると前方の集団が割れていって、戦闘を走る箱学の青と白のジャージが見えた。

え?え?と周りを見回していると、巻島先輩に背中を押されて先輩を見上げる。




「ほら。前に、先頭まで俺たちが出るっショ。ファーストリザルトを取ったチームが今日のレースのペースを握る」

「え・・・。じゃあ、箱根学園は・・・」

「俺たちが先頭っショ」




巻島先輩に背中を押されて割れた集団の間を進んで行くと、前を走っている箱学のチームが道を開けてくれる。

コクリと喉を鳴らして箱学の間を進むと、話しかけられる雰囲気じゃない気がして、ドキドキした。



荒北さんの横まで上がった時、視線が合って口を開こうとしたら、荒北さんはフイと視線を逸らしてしまって、ズキリと胸が痛む。

先頭まで上がって、開けた視界に戸惑って後ろを振り返ると、大人数の集団が私たちの後ろを走っていた。



怖くて泣きそうになるけど、田所先輩と鳴子くんが頑張ってとってくれたポジションだから順位は落とすなと言う巻島先輩の言葉にしっかりと頷いた。

山が近づき飛び出していたトップスプリンターたちが集団に戻ってくる。


山に入る前には田所先輩と鳴子くんに追いつくと話す巻島先輩に私も小野田くんも頷いた。

箱根の山が見えて、そこはクライマーの・・・巻島先輩と小野田くんのお仕事場。



走り始めてまだ私は何もお仕事をしていない。

私には何が出来るのだろうと考えていると、前方で言い合いをしている田所先輩と鳴子くんに追いついた。


ふたりとも汗だくでジャージはボロボロ。

チームのために走ってくれたんだなと思った。



集団の先頭はいい眺めだなと話す田所先輩と鳴子くんに金城先輩が、お前たちが役割を果たしてくれたおかげだと言った。




「田所先輩、鳴子くん。凄いです。お疲れ様でした・・・っ」

「おうっ。姫もよくついて来てんじゃねぇか!」

「かっかっか。こんなんちょちょいのちょいやで!」




そう言って2人は素敵な笑顔を見せてくれた。

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作品ジャンル:恋愛
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 嬉しい感想ありがとうございます^^メロメロ・・・なんて素敵なお言葉でしょう(嬉)そしていつも温かいお言葉とても励みになります。今後も頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月24日 19時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 姫ちゃんはどうなってしまうのか、次回が気になっちゃいます!荒北さんの誤解がとけて良かったです♪皆さん姫ちゃんにメロメロですね!更新頑張って下さい*^^* (2019年12月24日 12時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Mayuさん» 嬉しいコメントありがとうございます^^大好きと言っていただけてとても励みになります♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月17日 2時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
Mayu(プロフ) - 第9期,お疲れ様でした!瑠璃さんの作品,大好きです!これからも頑張って下さい。応援してます! (2019年12月16日 15時) (レス) id: bf6e64c20c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ふたばさん» ありがとうございます^^ゆっくり構想を練りたいと思います。いつも励みになっております(*^^*) (2019年12月16日 4時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃色の夢 | 作成日時:2019年10月7日 6時

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