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巻島先輩の手が、体が･･･震えている。
どうして･･･と、先輩を見上げたら、少し潤んだ巻島先輩の瞳と視線が絡んだ。
「先輩･･･？」
「よく･･･、ここまで来たっショ。落車して、怪我して、最下位から･･･。小野田が追いついた時、姫の姿が見えなくて、俺は･･･。すまねぇ」
ああ･･･。
言わなくても分かる。
きっと巻島先輩は、もう私は追いつけないって思って、諦めちゃったんだろうな。
私は、追いつきたくて、でも１人では何も出来なくて、無力な自分が恨めしくて、苦しかった･･･。
でも、巻島先輩やみんなも、信じて待ちたいのに、小野田くんだけ追いついた時に、諦めなくちゃって苦しかったんだ･･･。
「巻島先輩････。ごめんなさい。でも、私･･･。また一緒に走れます･･･。その為に、頑張りました･･･」
「ああ･･･。よく頑張った。ドリームっショ･･･っ」
「はい。ドリームです･･･っ」
「クッハっ」
巻島先輩は破顔して笑ってくれて、それを見た東堂さんは嬉しそうに目を細めた。
そしてふと、私は気づいてしまった。
東堂さんと視線が合うと、東堂さんは私を褒めてくれたけど･･･。
「東堂さん･･･。あの、目が赤いです･･･。大丈夫ですか･･･？」
「･･･？･･･っ！！な、泣いてなどいないぞ！！」
「え･･･？泣いちゃったのですか･･･？あの、」
「泣いてなどいない！！」
「号泣っショ･･･」
「何を言う！？巻ちゃん！！」
な･･･泣いたのですね････。
巻島先輩に支えてもらいながらもペダルを回しながら、先輩と東堂さんとの間で何があったんだろうと考えていると、凄い勢いで誰かが抜いていった。
「え･･･？あれって････」
「京伏の御堂筋くんか･･･」
「御堂筋、くん･･･」
新開さんの言葉で確信に変わる。
すごい速さで下って行ったのは御堂筋くんだった。
今泉くん、大丈夫かな･･･？
後ろを振り返ってみるけど、京都伏見の人たちの姿は見えない。
でも振り返ったことで違和感に気づいてしまった私は、何だかヒヤリとした気持ちになった。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾メロメロ･･･なんて素敵なお言葉でしょう（嬉）そしていつも温かいお言葉とても励みになります。今後も頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月24日 19時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 姫ちゃんはどうなってしまうのか、次回が気になっちゃいます！荒北さんの誤解がとけて良かったです♪皆さん姫ちゃんにメロメロですね！更新頑張って下さい*^^* (2019年12月24日 12時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Mayuさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾大好きと言っていただけてとても励みになります♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月17日 2時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
Mayu(プロフ) - 第9期，お疲れ様でした！瑠璃さんの作品，大好きです！これからも頑張って下さい。応援してます！ (2019年12月16日 15時) (レス) id: bf6e64c20c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ふたばさん» ありがとうございます＾＾ゆっくり構想を練りたいと思います。いつも励みになっております(*^^*) (2019年12月16日 4時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年10月7日 6時
