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金城先輩が帰った後、ずっと先輩が言ってくれた言葉を思い出していた。
あの後、金城先輩はこうも言っていたんだ。
「インターハイが終われば俺たち３年は引退だ。その後は２年の手嶋と青八木と古賀が総北を引っ張っていく。そしてそれを支えるのは姫たち１年だ」
正直なところ、３年生たちが引退していなくなってしまうなんて、考えたこともなかった。
だけど、手嶋先輩たちの今後の支えになれるなら、私にも出来ることをちゃんとしたいんだ。
夜、お風呂からあがった頃に手嶋先輩から電話がかかってきた。
『今日は帰りのバスではごめんな。気を使わせちまったよな』
「い、いえ。私、その。き、金城先輩に今日･･･インターハイメンバーのこと聞いて･･･。私何も、知らなくて･･･。ごめんなさい･･･」
『うん？ああ、ははは。何となくだけど気づいてないかもとは思ってたんだ』
「ぅ･･･。ごめんなさい･･･」
『いや。姫はそう思ってないかもだけどさ。その力は総北をインターハイ優勝に導く力があるって、俺はそう確信してるぜ？』
「ぇ･･･？そう、でしょうか･･･？」
そう言うと、先輩は受話器越しでクスクスと笑いながら嬉しそうに『当たり前だろ』と言ってくれる。
『何たって、４月末のレースでクライムのリザルトを姫が獲らせてくれたんだ。平凡で一度も獲ったことのない俺をだぜ？姫がそれを可能にしてくれたんだ。自信を持てよ』
「先輩･･･」
『今度は３年生と１年生のあいつらにその力を使ってやれよ。インターハイでは我慢しなくていいんだ。大暴れしてこい！俺たちは全力でサポートするからさ。男の中で走らせるのは心配だけどな』
そう言って笑った手嶋先輩は、吹っ切れたように清々しい声で、私は先輩のその声を聞いて胸が熱くなった。
手嶋先輩はいつも優しい。
バスの中では、確かに先輩は思い詰めた雰囲気があって、だけど私のことを気遣ってくれていた。
私は自分が辛い気持ちになっている時、こんなに優しい言葉を誰かにかけることは出来るのかな･･･？
手嶋先輩は全然『平凡』なんかじゃないよ。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 素敵な感想ありがとうございます＾＾癒しになっているとお聞き出来て本当に嬉しいです♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年10月29日 20時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 皆さんイケメンですね!ここに来るととても癒されます。姫ちゃん可愛すぎる！！ (2019年10月29日 20時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ％さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾気持ちを打ち明ける時期、どうしましょうね（汗）誰か１人が個別で飛び出しちゃわないように調整しながら悩みたいと思います★今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年10月6日 10時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
％ - んんんんんっ！手嶋先輩も青八木先輩もイケメンですね！さて、いつ姫ちゃんに自分の心を打ち明けるのでしょう…？（ニコニコ） (2019年10月6日 10時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - かあさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾チーム２人はこんなところでもバッチリいいお仕事してくれますね（笑）今後も頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年10月4日 12時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年8月15日 18時
