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巻島side２
箱学のインターハイメンバーのロード練習に姫は参加していると聞いて、ある意味俺たちの１０００キロ合宿より過酷なんじゃないかと思った。
コースを聞けば、インターハイで走る予定の箱根山を往復するコースだと聞いて眩暈がした。
姫はそんな登りの多いロングコースを走ったことねぇっショ･･･。
箱学に姫を任せたのは間違いだったんじゃないか？
グルグルと思考が巡る中、東堂の声に我に返る。
『我慢する事だけが精神修行だとは、俺は思っておらぬよ。･･･巻ちゃん』
「ああ」
『姫に声を聞かせてやってはくれんだろうか？どうも、追い詰められているように見えていたからな』
「ああ。東堂･･･、ありがとよ」
『構わぬよ。それではな』
東堂との通話を終えて、そのまま姫へ電話をかけた。
長めのコールの後、通話に切り替わったて今日はどうしてたかなんて聞いちまったがが姫は何も言わない･･･。
いつもの姫ならすぐに嬉しそうなふわりとした声を出すはずっショ･･･っ。
「･･･辛いか？」
俺の一言に受話器の向こうの姫が息を飲んだ気配がする。
辛いに決まってるのに、俺は何聞いてるんショ･･･。
「これは俺の独り言だ。別に返事しなくて構わないっショ」
そう一言、言い置いてから話し始めた。
気分は幼児に絵本を読んでやる親の気分だ。
････まあ、これは自分への言い訳ってやつっショ。
「･･･１人で抱え込むな。寂しいなら寂しいと言え。姫一人に甘えられたくらいで重荷になるかもなんて思い上がるなっショ。言わないことが強くなる事だと勘違いするな。････何でもお前は考え込みすぎるっショ。････他人に甘える強さを持て」
『････ふぇっ』
「俺の独り言は以上っショ。････姫。何か俺に言いたいことはあるか？」
なるべく優しい声音で聞いてやると、姫はか細い涙声だったが口を開いてホッと胸を撫で下ろした。
『せん、ぱ･･･。ふぇ･･･っ。わ、たし。さみし･･･です･･･っ』
「ああ。俺たちも姫がいなくて寂しいっショ」
『い･･･いっしょ、にぃ･･･。走りた･･･かった･･･です････っ』
「ああ。そうだな。俺たちみんな、姫と走りたかったっショ」
ああ･･･。
今すぐ姫に会いに行って抱きしめてやりたい。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 素敵な感想ありがとうございます＾＾癒しになっているとお聞き出来て本当に嬉しいです♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年10月29日 20時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 皆さんイケメンですね!ここに来るととても癒されます。姫ちゃん可愛すぎる！！ (2019年10月29日 20時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ％さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾気持ちを打ち明ける時期、どうしましょうね（汗）誰か１人が個別で飛び出しちゃわないように調整しながら悩みたいと思います★今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年10月6日 10時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
％ - んんんんんっ！手嶋先輩も青八木先輩もイケメンですね！さて、いつ姫ちゃんに自分の心を打ち明けるのでしょう…？（ニコニコ） (2019年10月6日 10時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - かあさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾チーム２人はこんなところでもバッチリいいお仕事してくれますね（笑）今後も頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年10月4日 12時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年8月15日 18時
