０４ ページ4
青八木先輩に髪を乾かしてもらって２人でダイニングまで戻ると、青八木先輩はさっき氷を入れてくれたグラスを持って私のお部屋へ入っていく。
慌てて私もお部屋に入ると、オレンジジュースを淹れて手渡してくれた。
「あ･･･。ありがとうございます」
「･･･ん」
小さく微笑んで頷いてくれた青八木先輩にほんわかしながらオレンジジュースを飲んでほっと息をつくと、巻島先輩と手嶋先輩がじっと私を見ていることに気づいた。
「あの、どうかしましたか？」
「うん？いや、合宿ではＴシャツに短パンとかだったし、パジャマなのは新鮮だなと思ってさ」
「先輩たちはお家ではパジャマじゃないのですか？」
「俺は適当っショ。パジャマは着ないな。つーか、風呂上りにこのまま出てきちまったし、この格好だな」
「俺も大体Ｔシャツとハーフパンツとかかな。俺たちも後は寝るだけだったし、コレだ」
「･･･俺も、そう」
先輩たちはみんなパジャマは着ないらしい。
だから、じっと私のこと見てたんだね。
そっか、巻島先輩も手嶋先輩も青八木先輩も、みんな後は眠るだけの格好の時に電話でお話して来てくれたんだった。
「では明日は一度、先輩たちは着替えに戻らないとですね」
「いや、俺と青八木は着替え持って来てるから大丈夫だ！な？青八木」
「･･･んっ。そのまま出かけられる」
「俺は一旦戻るっショ」
「巻島先輩は戻るのでしたら朝ごはんどうしますか？ここで食べます？それとも戻って食べてきますか？」
首を傾げて聞くと、巻島先輩はピタリと動きを止めてしまった。
どうしたのかなと思っていると、目線を逸らされてしまう。
「あー。もしかして姫が作る･･･とか？」
「あ、はい。嫌でなければサンドイッチを用意しようかと･･･」
「･･･ここで頂くっショ」
「はいっ。ではそのつもりでいますね」
そう笑顔で言うと、先輩たちは楽しみだと言って微笑んでくれた。
合宿みたいにみんなでごはんが食べられると思うと嬉しくなる。
みんな笑顔でお話して、同じタイミングで笑って、賑やかで穏やかな時間が流れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 素敵な感想をありがとうございます＾＾状態異常という表現に嬉しすぎて笑っちゃいました（笑）神･･･なんて素敵なお言葉いただけるなんて光栄です＞＜今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年10月29日 3時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 荒北さん(箱学メンバー)との合宿、最高すぎて“悶える”という状態異常にかかりっぱなしでした＾＾この作品神がっかてます！ (2019年10月28日 22時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ソラさん» いつも感想ありがとうございます＾＾たくさんコメント頂けて嬉しい限りです♪何度も読み返してくださって感激です！推しが決まらない内はブレブレでいろんな方に愛していただきますね★今後ともよろしくお願いいたします('-'*) (2019年8月4日 1時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 何度もコメすみません(^^;) 荒北さんのお姫様抱っこに触発されてまた1話から全部読んできちゃいました（≧∇≦）何度めかな笑。読むページによって推しが変わりますが姫ちゃん可愛い過ぎますね。箱学の押せ押せ楽しみにしていますね(^ ^) (2019年8月3日 18時) (レス) id: c7e90ea51e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 的場琳さん» 嬉しい感想ありがとうございます('-'*)総北陣の大人しさが際立つ箱学の押せ押せを執筆できればと思います。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年7月30日 21時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年5月31日 2時
