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巻島先輩は手嶋先輩と青八木先輩には理解できるお話をしたみたいだけど、私にはどういうことかさっぱり分からない。
巻島先輩は独り言だと言ったけれど、質問してもいいのかな？
「あの･･･。私、ごめんなさい。さっぱりお話が見えないです･･･」
「姫。巻島さんは、インハイの県予選に姫も出ると言ってるんだ」
「ふぇ？ま、まさかっ。そんなはずないですよ？だって金城先輩が私にロードレースの経験を増やしてくださるため･･･に･･･。え･･･？」
「･･･その経験が、県予選、ということ」
「え･･･。えええええええええぇぇぇっ！？」
私の叫び声で巻島先輩が『わりぃ。金城』と呟いたのは聞こえなかった。
ちょ、ちょっと待って･･･待って待って待って！？
わ、私が･･･県予選に･･･？？？
インターハイって全国大会っていうことだよね？？？
その大切な県予選に初心者の･･･こんなひよっこの私が出るってありえないと思うっ！
「む、むむむむ無理ですぅぅぅっ。責任が重過ぎます････」
「････そんなこと言ってたら、俺たちと走ることなんて出来なくなるっショ。俺たち３年にとってはこれが最後の年だからな」
「さ、最後････」
「巻島さんっ。そんなこと言ったら更に姫がプレッシャー感じちゃうじゃないっすか！」
そ、そうだ。
３年生は最後の年･･･最後の夏なんだ･･･。
そんな大切な夏に向けての県予選に、金城先輩は私に経験を積ませてくれるために。
きっと、ただの大会だと言ったのは、私が萎縮してしまわないためだったんだ。
『アレ』は出しちゃいけないと言ってたけど、私だって毎日限界まで練習して持久力はついてきたと思うから、先輩たちに千切られないように頑張るしかない。
考え込んでいると、青八木先輩が心配そうに私の顔を覗いていた。
「姫･･･。大丈夫。姫は大丈夫」
「はい･･･。わ、私、全力で、あ、アレは出さないように頑張って着いて行きますっ」
何を弱気になっていたんだろう。
私はみんなと走ると決めたんだから、出来ること全てをして頑張ろう。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 素敵な感想をありがとうございます＾＾状態異常という表現に嬉しすぎて笑っちゃいました（笑）神･･･なんて素敵なお言葉いただけるなんて光栄です＞＜今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年10月29日 3時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 荒北さん(箱学メンバー)との合宿、最高すぎて“悶える”という状態異常にかかりっぱなしでした＾＾この作品神がっかてます！ (2019年10月28日 22時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ソラさん» いつも感想ありがとうございます＾＾たくさんコメント頂けて嬉しい限りです♪何度も読み返してくださって感激です！推しが決まらない内はブレブレでいろんな方に愛していただきますね★今後ともよろしくお願いいたします('-'*) (2019年8月4日 1時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 何度もコメすみません(^^;) 荒北さんのお姫様抱っこに触発されてまた1話から全部読んできちゃいました（≧∇≦）何度めかな笑。読むページによって推しが変わりますが姫ちゃん可愛い過ぎますね。箱学の押せ押せ楽しみにしていますね(^ ^) (2019年8月3日 18時) (レス) id: c7e90ea51e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 的場琳さん» 嬉しい感想ありがとうございます('-'*)総北陣の大人しさが際立つ箱学の押せ押せを執筆できればと思います。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年7月30日 21時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年5月31日 2時
