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真波くんは新開さんに汗を拭いてもらって乱れた前髪を直してもらっている私を見て、入ってきた時と同じ笑顔のまま固まってしまっている。
新開さんを見上げると、視線が合って指で頬を突かれてしまった。
ハテナを飛ばす私に、真波くんはようやく我に返ったようで今度は大きく目を見開いている。
「ひ、姫ちゃんっ！？なななな何でここにいるの！？」
「えと、話せば長くなるの･･･。４日間お世話になります」
ペコリと頭を下げると、真波くんは『え？あ？うん』とお返事をしてくれたけど、まだ混乱しているみたい。
それはそうだよね。
本来私は千葉の総北高校の生徒で、ここは神奈川県の箱根学園なんだから。
「真波はいつも通り、ちゃんと１時間ここでウォームアップしろよ？んじゃ、姫さん。走りに行こうか」
「え？あ、はい。･･･きゃっ！？ま、真波くん。また後でね」
「ええぇっ！？ちょ･･･。待って･･･」
真波くんは何か言いたそうにしていたけど、新開さんに子供だっこされて強制的に退室することになったので続きは聞けなかった。
外に出ると、福富さん、東堂さん、荒北さん、泉田さんが待っていてくれて、一緒に走るのは初めてだなと思う。
合同合宿の時は、旅館から箱根学園までのサイクリング的なスピードしか出していなかったし、練習チームが分かれていたから泉田さんと真波くんとしか走ったことが無い。
新開さんにだっこされている私を見て、何故かみんなの周りの空気が冷えた気がするけど、降ろしてもらってドキドキしながらヘルメットとグローブを着ける。
心臓が口から飛び出してしまいそうだ。
すると泉田さんが声をかけてくれた。
「以前合宿で走った道は覚えているかい？」
「えと、はい。大丈夫だと、思います･･･」
「うん。あのコースを軽く一周だけしてからお昼休憩を取るから、もう少し頑張れ」
「は、はいっ。ご迷惑おかけしないように頑張ります」
そう言うと、泉田さんは微笑んで自転車の方へ戻っていく。
そっか。
走ったことのあるコースだから、あとは皆さんに置いていかれないように頑張ってついていこう。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 素敵な感想をありがとうございます＾＾状態異常という表現に嬉しすぎて笑っちゃいました（笑）神･･･なんて素敵なお言葉いただけるなんて光栄です＞＜今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年10月29日 3時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 荒北さん(箱学メンバー)との合宿、最高すぎて“悶える”という状態異常にかかりっぱなしでした＾＾この作品神がっかてます！ (2019年10月28日 22時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ソラさん» いつも感想ありがとうございます＾＾たくさんコメント頂けて嬉しい限りです♪何度も読み返してくださって感激です！推しが決まらない内はブレブレでいろんな方に愛していただきますね★今後ともよろしくお願いいたします('-'*) (2019年8月4日 1時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 何度もコメすみません(^^;) 荒北さんのお姫様抱っこに触発されてまた1話から全部読んできちゃいました（≧∇≦）何度めかな笑。読むページによって推しが変わりますが姫ちゃん可愛い過ぎますね。箱学の押せ押せ楽しみにしていますね(^ ^) (2019年8月3日 18時) (レス) id: c7e90ea51e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 的場琳さん» 嬉しい感想ありがとうございます('-'*)総北陣の大人しさが際立つ箱学の押せ押せを執筆できればと思います。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年7月30日 21時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年5月31日 2時
