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私のパンツ丸見え発言に慌てた荒北さんは、すぐ近くの誰もいないトレーニングルームに入って扉を閉めると、私を壁際に寄せてあった少し高めの長テーブルの上に座らせた。


よい子は真似しちゃいけませんよー・・・って、それどころじゃない雰囲気・・・。

荒北さんは私の座っている机の両サイドに手をついて前のめりで迫ってくるから顔がすごく近い。



「・・・おい。姫。これはどういうことだ・・・?説明しろや」

「ひぇ・・・。いえ、あの。えと・・・。そ、総北の合宿を、ですね。その、近くの、サイクルスポーツセンターで・・・してまして・・・」

「・・・それは今日の取材の記者が言ってたから知ってる。そうじゃなくて・・・」



荒北さんの目が据わってて、顔が近くて息がかかって、声も感情を抑えているように低くて・・・怖い・・・。

更に顔が近くなって、自然と体を引くと、頭が後ろの壁についてしまった。



「合宿ってぇのは分かってる。それが何でここに姫が来ることに繋がんだって聞いてるんだよっ。ついでに言っちまうと、何であんな雑誌記事が載ってんだ!」

「そ、それは・・・。わ、私もさっき、ここに来ること聞いて・・・。あの、武者修行というか、多分ですけど、精神修行と、いいますか・・・っ」

「はあぁぁ?意味分かんねーよ!!つか、何で制服着てんだ!スカート短けぇんだよ!ばぁかちゃんが!」

「えぇぇ!?す、スカート・・・。指定の制服です・・・っ」

「・・・・・・」

「・・・・・・」



私も荒北さんも混乱しているらしい・・・。

お話が脱線しすぎて、それに気づいた私も荒北さんも、時間が止まってしまったかのように動きが止まってしまった。


先に我に返ったのは荒北さんで、私の肩に荒北さんの額が乗ったかと思うと、大きなため息が首をくすぐる。



「はぁ〜・・・。もう俺、何からつっこんでいいのか分からねぇわ・・・」

「えと・・・はい。わ、私も混乱してますけど・・・。でも・・・。また会えて、嬉しいです・・・」

「・・・っ。そ、うかよ。まあ、聞いてやるから、ゆっくり話せ・・・」



そう言った荒北さんの声は、もう怒ってはいなかった。

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作品ジャンル:恋愛
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 素敵な感想をありがとうございます^^状態異常という表現に嬉しすぎて笑っちゃいました(笑)神・・・なんて素敵なお言葉いただけるなんて光栄です><今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年10月29日 3時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 荒北さん(箱学メンバー)との合宿、最高すぎて“悶える”という状態異常にかかりっぱなしでした^^この作品神がっかてます! (2019年10月28日 22時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ソラさん» いつも感想ありがとうございます^^たくさんコメント頂けて嬉しい限りです♪何度も読み返してくださって感激です!推しが決まらない内はブレブレでいろんな方に愛していただきますね★今後ともよろしくお願いいたします('-'*) (2019年8月4日 1時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 何度もコメすみません(^^;) 荒北さんのお姫様抱っこに触発されてまた1話から全部読んできちゃいました(≧∇≦)何度めかな笑。読むページによって推しが変わりますが姫ちゃん可愛い過ぎますね。箱学の押せ押せ楽しみにしていますね(^ ^) (2019年8月3日 18時) (レス) id: c7e90ea51e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 的場琳さん» 嬉しい感想ありがとうございます('-'*)総北陣の大人しさが際立つ箱学の押せ押せを執筆できればと思います。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします^^ (2019年7月30日 21時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃色の夢 | 作成日時:2019年5月31日 2時

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