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１周目から戻ってきたトップは荒北さんだった。
福富さんを引いて通過した時、チラリと視線が合った気がしたけど、気のせいかな？
僅差で田所先輩が金城先輩を引いて通過。
『頑張ってくださいっ』と声を掛けると、田所先輩は『おうよ！！』と視線を前に向いたままニヤリと笑ってお返事してくれて、金城先輩は口元だけ笑って答えてくれた。
少ししてから総北も箱学もお互いに並んだ状態で列車になって通り過ぎる。
総北の方が人数多いから少しだけ前に出ていた気がしたけど、杉元くんだけ遅れて通り過ぎた。
杉元くんはいつも経験者だと言っているから私なんかよりはきっと力はあるんだろうな。
私ならもっと早くに離されてしまっていたと思うと自分の姿と重ねてしまって思わず『頑張ってっ。杉元くん！』と声をあげていた。
杉元くんは汗だくの疲れた表情だったけれど、弱々しくも笑顔で『ありがとう！』と言ってくれた。
金城先輩は小野田くんのことは『下地がある』と言っていたけれど、やっぱり初心者でみんなに着いていけていたのは驚いてしまう。
「流石、王者箱根学園が合同合宿の相手に総北高校を選んだだけはある。接戦じゃないか」
「総北のみんなも同じくらい凄いです。箱学のみんなも凄いです。･･･私、ドキドキしてます」
横山さんの言葉に自然と返してしまったことに気づいて、ハッと視線を上げると、横山さんは温かい視線を私に向けていた。
私、何か変なこと言っちゃったのかな･･･？
「ロードレースは好きなのか？珍しいな」
「え？い、いえ。ロードレースがというよりは･･･みなさんが走っている背中を見るのが、好き･･･なのかも、です･･･」
そう言って俯いた私の背中を横山さんはポンポンと弾むように撫でてくれる。
本当はとてもいい人なのかもしれない･･･けど、本当のことはやっぱり伏せておくべきことなんだよね･･･。
「さて、１周目も過ぎて少し時間も経った」
「あ･･･。長澤さん呼んで来ます」
私は旅館に足を向けて歩き出したから横山さんの『参ったな』という言葉は聞えなかった。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも嬉しいコメントをありがとうございます＾＾素敵なお言葉をたくさん頂けてモチベーションを保てています。本当に感謝感激です。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月18日 1時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - これを見ると疲れが癒されます。姫ちゃん可愛すぎです! (2019年8月18日 1時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 美月さん» 嬉しい感想ありがとうございます♪応援と温かいお言葉、とても励みになります＾＾今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年5月3日 10時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - はじめまして!第１期から見させてもらいました!もの凄く面白いです!過保護な自転車部員は見てて凄く楽しいです!この作品大大好きです！応援してます!! (2019年5月3日 9時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - かあさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾確かにベタですよね。ですがなかなか私好みの方向に行ってくれない終わり方の小説が多くて執筆し始めてしまいました（汗）自己満足な小説になってしまっていますが今後とも頑張りますのでお付き合いくださると嬉しいです＾＾ (2019年4月21日 7時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年1月25日 0時
