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ママさんは私の必死な視線に気づいてくれたみたいで、うふふっと笑って頷いてくれる。
ほっとした表情の私の手を引いてくれた。
「さあ。大切な用事、あるのでしょう？行きましょうか」
「は、はいっ。ありがとうございます」
ママさんにロビーの内側に入れてもらってそのまま裏の扉に入らせてもらうと、従業員の休憩スペースのようなお部屋に行く。
そこには長澤さんがコーヒーを飲みながら仲居さんのおばさんとお喋りしていた。
「あれ？姫ちゃん、こんなところに女将さんと一緒にどうしたの？」
「うふふ。例の記者さんのせいでレースに参加し損ねたんですって。でも何か用事を思いついたそうよ。ねぇ？」
「あう･･･。レースに出れないの知っていたのですか･･･？あ、あの。油性のマジック、貸してください･･･ですっ」
「うふふ。甚八から今朝のこと聞いてたのよ。マジック？ええ。構わないけれど、何に使うの？少し待っていてね」
ママさんはそう言うと出て行ってすぐに戻ってきて数種類の色のマジックを渡してくれた。
そう、私がレースに出た時、みんなが補給食に応援のメッセージを書いてくれて、私はその気持ちを受け取って頑張ることが出来たんだ。
みんながしてくれた事、二番煎じでも何でもいいから、私もみんなの力になれればそれでいい。
私はすぐにみんなの補給食の入ったバッグを取りに戻ると、ロビーの裏の扉を潜って従業員さんの休憩するお部屋に戻りマジックで１人1人の顔を思い浮かべながら手を動かした。
長澤さんが隣りで興味深そうに私の手元を見て顔を綻ばせる。
なんだかとても嬉しそうだ。
「ふふ。甚八くんたちの分まであるんだね。いいのかい？これ見たら箱学の子たちまで頑張って総北を負かしにかかるよ？」
「？みなさんきっと、本気で頑張りますよ？私は今日みなさんと走れないから、少しでも応援できればと思って･･･。自己満足ですけど･･･、えへへ」
「･･･君はいい子だねぇ。こりゃみんなが心配するのも分かる」
「え？何か言いましたか？」
「いーや。なんでも」
長澤さんが苦笑いしているのを不思議に思いつつ、私はサポートで頑張ろうと決めた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも嬉しいコメントをありがとうございます＾＾素敵なお言葉をたくさん頂けてモチベーションを保てています。本当に感謝感激です。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月18日 1時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - これを見ると疲れが癒されます。姫ちゃん可愛すぎです! (2019年8月18日 1時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 美月さん» 嬉しい感想ありがとうございます♪応援と温かいお言葉、とても励みになります＾＾今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年5月3日 10時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - はじめまして!第１期から見させてもらいました!もの凄く面白いです!過保護な自転車部員は見てて凄く楽しいです!この作品大大好きです！応援してます!! (2019年5月3日 9時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - かあさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾確かにベタですよね。ですがなかなか私好みの方向に行ってくれない終わり方の小説が多くて執筆し始めてしまいました（汗）自己満足な小説になってしまっていますが今後とも頑張りますのでお付き合いくださると嬉しいです＾＾ (2019年4月21日 7時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年1月25日 0時
